暑さがだんだん強まってきましたが、いま皆さんの冷凍庫の中はどのようになっていますか。
最近は冷凍食品の美味しさが格段とあがり、利用されている方も多いと思います。

ここでクイズ!!

Q 災害時、長時間停電した場合、冷凍庫の中身がもつのはどっち??

Aスカスカの冷凍庫    Bパンパンの冷凍庫

災害時に備え、備蓄食に始まり、インスタント食品やレトルト食品、缶詰といった賞味期限の長い食品を意識的に備えている家庭が増えていると思います。
とはいえ、実際に災害になった際に、まず初めに手をつけるのは、備蓄食よりも、冷蔵庫、冷凍庫の中にある食品になります。

まず、冷蔵室の収納率ですが、スカスカでもパンパンでもなく、7割までがよいと言われています。
それは冷気の循環をよくするため。パンパンの冷蔵室では、庫内の温度にムラが出てしまい、食材を均一に冷やすことが出来ないのです。

また、温度管理をするセンサーにより、冷えていない空間を感知し、それに合わせて冷気を多く送り込んでしまいます。
すなわち、ムダな電気代がかかってしますのです。

では、お待たせしました冷凍庫ですが…
こちらは、防災の観点からみると、パンパンが理想的なのです。
その理由として、「凍った食材同士が冷やし合うから」なのです。

でも、日々の生活で食べるし、常にパンパンに出来ない!?
という方は、飲料水を凍らせた保冷剤を作っておくのも手です。
食品が無くなった時には入れておき、多くなったら外しておく。
また有事の際、氷は命をつなぐ水になります。

とはいえ、なかなか日ごろからそこまで面倒なことは??
と思うところですが、、冷凍食品だけでなく、今一度、備蓄食の確認も必要になります。

 

目次

いざという時に役に立つローリングストック法

内閣府:防災情報のページより

備蓄をしていても、いざという時に役に立たないことも多いからです。
そこで、ふだんから食べている食品を少し多めに買っておいて、切れる前に「買い足し」をして、常に新しい食品を備蓄する「ローリングストック」は日常の生活をしながらできる備蓄方法であり、自助の一つになります。

災害が起こった時、家が倒壊しなかった場合は自宅で過ごす場合があります。
その場合、通常、4日目あたりからライフラインが戻ってくると言われています。
3日間は家の中にある食品でしのがなければいけません。
3日間生き延びるためのローリングストック。そのポイントは??
次の4つポイントをおさらい。

 

ポイント1
常温で食べられる食品であるか??

災害時、基本的には電気やガスは使えません。
そこで、レトルト食品や、自然解凍で食べられる冷凍食品をストックしておくことが重要になります。
レトルト食品は、真空にしてから一度、加熱をしているので、そのまま食べることができます。

 

ポイント2
ふだんと同じ食品があると安心

避難所では「子どもが支援物資を食べない」「食物アレルギーがあるので支援物資が気軽に食べられない」という声があったといいます。
特に子どもたちは災害にあってパニックとなり、ストレスで食欲が無かったりと、「普段と同じもの」でないと、食べられなくなってしまうことがあるのです。
そこで、ふだんから食べている食品をストックしておくと安心。

 

ポイント3
水分のあるものがストックされているか

大人も子どももストレスで食欲がなくなると食事が喉を通らなくなってしまいます。
そんな時、スムーズに栄養補給ができるドリンクゼリーが重宝します。
また、水分があって、あまり噛まずに栄養補給できるという面で、レトルトのミネストローネやクラムチャウダーなどもおすすめ。

 

ポイント4
ドライフルーツは強い味方!

大人・子ども問わず、災害時はストレスからか甘いものを欲するようになるといいます。
なかでも、女性は果物系の甘さを欲することが多いのですが、支援物資では新鮮な果物はなかなか入ってこないので、甘さがあり、食物繊維を摂ることができるドライフルーツがあるといいでしょう。