昔はゲリラ豪雨なんて言葉聞かなかったですよね。
2006年頃から浸透し始め、
マスコミや民間気象予報事業者によって、予測困難と思われる
「局地的大雨」に対して用いられるようになりました。
しかし、気象用語に「ゲリラ豪雨」という言葉はなく、
気象学的には明確な定義付けはされていないのです。
そのゲリラ豪雨、、つまり1時間に80ミリ以上の「強烈な雨」、、
発生頻度が1980年代と比べて1.5倍になっています。
原因は定かではありませんが、温暖化説が有力です。
そして、例年ゲリラ豪雨はシーズン前半に集中発生し、
7月中旬~8月中旬までに全体の約7割が発生します。
ただの大雨でしょ??なんて思っちゃだめです。
ゲリラ豪雨によって、予期しない事態が発生することが考えられ、毎年死者が出ています。
そこで、本日はゲリラ豪雨が来た時に気を付けたいことをまとめてみました。
目次
傘をさすことはNG
前回、大雨でも負けない傘のご紹介をしましたが、、
傘はさすのを避けた方が賢明です。
特に雷鳴が止まないときは要注意なのです。
都心部で傘に落ちることなんてあるの??
なんて思う方もいると思いますが、
2017年8月に東京都世田谷区の多摩川二子橋公園で落雷がありました。
東京消防庁や警視庁成城署によると、
この落雷で10〜50代の男女9人が軽傷を負ったといいます。
いずれも意識があり、一部が救急搬送されたが、命に別条はなかったそうです。
落雷による死亡事故で1番多いのは「開けた平地で雷の直撃」、
2番目が「木の下の雨宿りでの落雷」です。
平地で立った人と、低姿勢の人が並んでいた場合は、
立った人へ落ちる確率がぐっと高まりますので、
高さを出す傘をさすのは止めて、避難してください。
⇒関連記事:死の可能性も??山で出会う危険から身を守る方法とは!?
長靴は避けた方がいい。
長靴は土砂や水が入ると足を取られる危険があるので避けた方がいいのです。
ヒモをきつく縛ることができる運動靴の方がベター。
足が重く、歩くのが遅くなればより体力の消耗はひどくなり、土砂災害や鉄砲水から逃げ遅れる危険性が上がります。
自動車で避難するのはNG
避難渋滞で水没するケースがあります。自動車はマフラーまで浸水した場合、
エンジンストップしてしまうので注意しましょう。
自動車が水に浸かると動かなくなったり、水圧で扉が開かなくなったりして
たいへん危険です。
これも、都心部では大丈夫じゃない??
と思うところですが、2017年に世田谷区と杉並区では道路が冠水し、
多くの車が立ち往生しました。
移動できるときは、引き返すこと。前進してはいけません。
また、キャンプ場で車がゲリラ豪雨で増水した川に流される死亡事故も起こっており注意が必要です。
下に逃げるのはNG
雨をさけるために、よく地下街を通るという方も多いと思いますが、地下は水が流れ込む場所です。
⇒関連記事:地下鉄に乗っている時に地震発生。その時取るべき最善の策とは??
マンホールの近くを通る事はNG
避難する際に歩道を通ることになりますが、
その時水量が急激に増加した場合、下水管やマンホールに残っていた空気が圧縮され、マンホールの蓋を飛ばすことがあります。
マンホールが飛んでくる危険性もありますが、合わせて濁った雨水で路面が見えずに落下してしまう恐れもあります。
歩道は水が引くまで道路上を歩くことは避けてください。
ゲリラ豪雨に備えることとは??
地震と同じく、ゲリラ豪雨もいつ来るのか分かりません。
そのため、やっぱり日ごろから対策を講じていた方がいいという訳です。
では、どうやって??
もちろん朝のお天気情報を見ることも有効ですが…いや是非見て欲しいです!
便利なアプリもございますので、ご紹介。
スマホに入れておきたい、急な雨を予知できるアプリ4選
「アメミル」 AR技術を活用した天気アプリ。
アメミルはARを利用して、今降っている雨やゲリラ豪雨の接近をリアルタイムで見ることのできるアプリ
日本を上空から眺められるほか、棒グラフで立体的に降雨量が表示。
AR機能によって表示された雨のアニメーションと実際の映像は、Twitterに投稿が可能。
出かける方向の天気が気になる時、アメミルを起動しその方角を映してみよう。
するとカメラの画面上に雲が現れ、雨が降っていれば雨の映像が映し出される。
「Go雨!探知機」
長年のファンも多い老舗アプリ。
アプリを起動するとカメラも同時に起動。地面にカメラを向けると現在地から周辺5km内の降雨状況が確認可能。
スマホのカメラを空にかざすと今いる場所の周辺で雨が降っているかどうかがわかる無料アプリ「Go雨!探知機」
急なにわか雨に降られた場合でも、雨の降っていない方角をすぐに調べることができるというわけです。
ゲリラ豪雨アラーム
スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」の機能で、ユーザーの現在位置にあわせて事前にゲリラ豪雨の発生を予測。
ゲリラ豪雨を平均59分前までに予測してプッシュ通知する「ゲリラ雷雨アラーム」があります。
Yahoo!防災速報
自分の地域をはじめに登録しておくだけで、その地域の地震情報、豪雨情報、津波予報、電力使用状況、計画停電についての速報を通知してくれます。
これがあれば事前に準備が出来るので、例えば豪雨が来るという通知が来たら「雨降るから雨戸閉めといて」と家族に伝えたり出来て安心です。
気象庁、環境省が、発表する情報をもとにしているため、情報はもちろん、信頼できます。