夏のシーズンになりますと、海辺で遊ぶ機会が増えると思います。
自分だけは大丈夫だろう。なんて安心しているところに、
災害はやってくるものです。
また自分でなくても、溺れている人を見つけるかもしれません。
その時、あなたはどうしますか??

今日は水難事故にあった時の対処法として、
溺れない為の着衣方法と浮き輪の変わりになる身近なものをまとめています。

徳川家康は水泳が得意だった??

いかに将軍と言えども、逃げる時は自らの身体を使い逃げなければなりません。
その時川を渡って逃げることもあったようで、
その事態を想定して、家康は水泳をほぼ毎日訓練していたそうです。
そのため、実は静岡県の小学校では、着衣水泳訓練という習慣が
根付いているのです。

 

海より危険なのは川??

「川の方が海より安全」と思われている方が多いと思いますが、
実は川の方が海よりはるかに溺れやすく危険なのです。
海水は塩分を含んでいるため、浮きやすいのに対し、
川の水は流れや渦によって空気を含んでいるため、浮きにくいのです。
さらに、海の方が直射日光に照らされるなど、比較的水温が高いのに対し
川は常に流れがあるため水温が低くなりがちで、体温低下による
身動きが取りにくく溺れやすいという状況があるからです。

 

水難事故に遭遇したらどうする??

溺れた人を見つけたらあなたはどうしますか??
身軽になるため服や靴を脱ぎ、救助しようと考える人が多いと思いますが、
それはNGです。実は一番やってはいけない救助法といえます。
なぜなら、慌てた対応により二重遭難・二次災害の発生リスクが高まるからです。

例えば、よくニュースで見ることもある水難事故として、
溺れた子供を救助しようと水に飛び込んだ大人が、逆に遭難してしまうケース。
遭難者はたいていパニック状態のため、救助者にしがみつこうとしたり
暴れたりします。そのため、かなり泳ぎに自信のある人でも、
泳いで救助するのはやはり危険なのです。
遭難者と救助者の双方とも溺れてしまうことになりかねません。

 

救助者自身の安全をきちんと確認するのが最優先

海水浴場のライフ・セーバーでさえ、道具を持たずに救助に向かうことはありません。
二重事故を防ぐためにも、自分が飛び込まないこと。
正義感が湧き出るのをぐっと堪えます。
助けることもせずに、目の前で遭難者が無くなったら。。
と考えると胸が痛くなるはずです。

しかしこういう考えも持っておきましょう。
「飛び込めば必ず助けられるわけではない」

 

飛び込まずにどうやって助けるの??

・周囲の協力を求める

遭難者から目を離さないまま、大声でまわりの人たちに協力を求めます。
とにかく「人がおぼれている!」などと叫べば気づいてくれるはず。
直接救助作業はできなくても、浮くものを探したり、
救助要請の連絡をお願いするなど、手伝ってもらえることはあります。

・救助の要請をする

救助の要請をします。119番または、海の事故の場合は118番。
事故の起きている場所を正確に通報できるよう、地元の人を探すのが一番です。

 

・浮くもの(救命用具)を見つけ、投げ入れる

水難救助で大事なことは、遭難者に「浮力を与える」。
浮くことができれば呼吸が確保できます。
また遭難者の気持ちも落ち着かせることもできます。
一時的にでも浮力を与えることにより、パニックから抜け出させ、
気持ちを落ち着かせることが大切というわけです。

 

浮くことが出来るモノとして

  • ライフジャケット
  • 浮き輪
  • ビーチマット
  • ペットボトル
  • ビニール袋(空気を入れて口を縛る)
  • クーラーボックス
  • ズボン(空気を入れることによって一時的に浮き輪の代わりにできる)
  • ビーチボール
  • ビーチパラソル(開いた状態)
  • タオルや衣類を詰めたバッグあるいはナップサック
  • しまって袋に詰めたテント

※ペットボトルやナイロン袋の場合、ほんの少し水を入れるのがポイント。
水を入れることでそれがおもりとなり、遠くへ(=遭難者の周囲へ)
投げ入れることができます。これらをラッコのようにおなかに乗せてつかむことにより、
浮き輪がわりに使えるわけです。

 

自分が遭難者になったらどうする??

着衣泳を身に着けておき、体力を温存しておくことが最優先。
服や靴は水に浮きます。着用したまま水に入ると浮力を得て人は浮きやすくなります。
突然、水に落ちたときは、服や靴は着用したままでいましょう。
衣服は水を含んで重くなり、泳ごうとしても水の抵抗を受け、
思うように手足を動かすことさえままなりません。
冷たい水の中でパニックになれば、無駄に体力を消耗してし、
救助が到着する前に力尽きて溺れてしまいます。

 

着衣泳の方法とは??

着衣泳とは服をきたまま泳ぐ方法ではなく、靴や着衣の浮力を
利用してあおむけに浮くことです。
安全に救助を待ち、水難事故死や二次災害を防ぐという対処方法なのです。

 

着衣泳の基本『背浮き』の姿勢とは??

仰向けの状態で力を抜き、万歳のポーズをして
手足を広げて水面と平行にします。
『背浮き』が基本。もともと人の体は、水の中では肺が
浮き袋の役目を果たし、自然と浮くようになっています。
無理に顔を水面から上げたり、体を曲げたり、腕を上げたりすると、
腰が落ちてバランスが悪くなり沈んでしまいます。

ちなみに助けを呼ぼうとして大声を出すと肺の空気が抜け、
手を振れば腕と濡れた袖の重さが加わり、かえって沈みやすくなります。

 

浮き具を探すこと

背浮きを取るのと同じくらい重要なのことは、浮いている物につかまるということです。
救助のところでもありましたが、ペットボトルやコンビニなどのビニール袋でも
十分救命具としての役割を果たします。

 

浮き具が無かったらどうする??

もし運悪く浮き具になりそうな物がなかったときは、
自分の着ている上着やズボンに空気をいれて浮き袋を作ります。
これでも大人一人が十分長い間浮いていられます。

最後に、実際に溺れるとパニックになる確率の方が高いです。
そのため、今年の夏、海や川に行った時、安全な場所でかつ人が周りにいる
状態で事前に体験しておくのも身を守る方法です・
一番自分が浮きやすい姿勢を知っておけば、
いざという時の落ち着いた行動へとつながるでしょう。