東日本大震災では、多くの津波が発生しましたが、
今回ご紹介しますのは、海に流されながらも、
あるものを使って九死に一生を得ました男性のお話。

目次

震災当日

車を乗り捨ててしまった・・・

石巻で震災にあった男性は、津波に飲み込まれで海に流されました。
当時、仕事で石巻に行っており、地震発生から渋滞巻き込まれ、
こりゃダメだと車捨てて逃げたら津波に巻き込まれたという訳です。

海に放り出されてしまった・・・


津波に巻き込まれてしまった男性でしたが、
その後彼は諦めませんでした。海に漂流後、何か掴まるものを探していると
運良く家の柱が流されてきて、それに掴まったのでした。
そこで体力を温存します。

その後、また運よく、沖に流されるときに小型の漁船が近くで
流されてきて、それを拝借乗り込むのです。

船上での辛さとは・・・


流されてきた漁船に乗りこみ、とりあえずは助かったのですが、
今後の辛さは寒さ。海に入っている時間を考えると震えが止まらない。
漁船探してもなにもなし。

梱包用のラップが男性を救う


どうすっかなと思ってたらどっかの工場から、流されてきたのか
梱包用のラップが流れてた。
これしかないと思って海に飛び込んでラップ回収。
身体中にラップ巻きつきて暖がとれたという訳です。
多分凍死した人もいただろう。

陸までたどり着く


船での操縦を諦めた男性は、翌日、適当な板切れを見つけて
丸1日かけて陸まで泳ぎ、
さらに仙台の自宅まで3日かけて徒歩で帰宅しました。

奥さんびっくり??


自宅は無事だった。
帰ったときの嫁のリアクションは、結婚以来初めて見たと思うくらい喜んでた。
諦めなけりゃなんとかなるもんだな。

さいとうたかをの「サバイバル」が彼を救った??


「実際は何度も死んだと思ってたからね。
会社の同僚は仙台で海に流されて重油飲んだりした奴もいた。
地震来たら海には絶対近づかない方がいいよ」とのこと。

「ラップは服脱いで巻いたよ。濡れた服着たままだと余計寒くなりそうだったから。
服はラップの上に掛けてたよ。夜が明けて漕ぐ前に服着た。 ラップ動きづらかったから。
靴は運転中だったからスニーカーだったのが幸いしたな。
革靴だったらとても無理だったと思う。勿論濡れてたよ」。

「サバイバル的な知識は0。
ガキの頃さいとうたかをの「サバイバル」って漫画読んだだけ」。
【出典】今までにあった最大の修羅場 £46

というように、身体に巻くまでは想定していませんが、
ラップはいざという時に役立つのです。
実際、非常用持ち出し袋を用意する際に「ラップを用意する」という人が増えています。

どんな時に役に立つの??


https://twitter.com/himuka1115/status/854326541001441280

災害時の水の節約に大活躍


食事をする時、お皿にラップを貼るとお皿が汚れることはありません。
そのため食器を洗う必要がないのです。これが災害時に水を節約できる理由です。

さらに、災害時は紙皿を使用する機会が多くなりので、
ラップを貼ると、使いまわしできるので、物資が不足しやすい状況ではとても役立ちます。

傷の手当にも効果的


傷の治療に使うことができます。
腕や足にできたすり傷や切り傷をラップで覆っておけば、かさぶたができずにきれいに治ります。
傷口は乾燥させると細胞が死んで、かさぶたができてしまうのですが、
ラップで覆えば乾燥を防ぐことができるので、傷の治りが早いのです。

ちなみに、キズパワーパットなどのハイドロコロイド被覆材でできた外傷を覆う絆創膏は、
ラップを貼るのと同じ原理で傷を治します。
当然、ハイドロコロイド被覆材の方が、
ラップを使うよりも手軽に使えますから、
こちらを救急箱に保管しておいた方が良いでしょう。

また包帯の保護、三角巾の代わりにケガをしてしまったときに重宝します。
包帯をひんぱんに交換できないとき、上からラップを巻いておけば、ホコリや汚れから守ってくれます。

【注意点】

  • ラップで傷口を覆う際は消毒薬を使わない
  • 数時間おきに1日5回から6回は取り替える

特に長時間ラップを貼っていると、汗疹ができて痒くなるので、
ラップはこまめに取り換え、汗を水で洗い流した方が良いです。

ヒモとして代用が出来る


ラップは1本の長さが20~50メートルあります。
長くのばして、ネジることで丈夫なヒモに変身します。
完成した「ラップのヒモ」3本を三つ編みにすれば丈夫さが増し、
ロープの代用にもなります。

スポンジに代用出来る


ラップをこぶし大くらいに丸めるとスポンジになります。
せっけんや洗剤を含ませれば、体や食器を洗えます。

伝言板に代用出来る


ラップはガラスなどにピッタリと張り付くので
油性ペンで「××小学校に避難しています 鈴木一郎」
などのメッセージを残せます。

最後に、やっぱり防寒も出来る。


冬場はもちろん、季節によっては夜が寒くなります。
ラップを体に巻きつけることで防寒着の役目を果たします。