「逃げ込める街」をテーマに安全の基盤整備を進めているのが六本木ヒルズ。

東日本大震災発生時には、帰宅困難者を即座に受け入れ、

宿泊場所を提供し話題になりました。

では、実際に実際にどのような準備をしているのでしょう。

 

 

まずは定期訓練を頻繁に実施

 

1995年に発生した阪神・淡路大震災の経験から

「(災害時に)逃げ出す街から逃げ込める街へ」をコンセプトに、

 

多数の震災訓練の実施と防災要員の育成に力を入れており

・年2回の「森ビルの全社員約1300人が参加して行う総合震災訓練』。

・年3回の『安否確認訓練』。

・年1回の六本木ヒルズの自治会との共催で行う『震災訓練』

 

そして、森ビルでは、社員を対象とした防災訓練だけでも年25回実施。

また、3年に1度、救命講習・AED講習を受講して、全社員が救命技能認定を

取得することが義務づけられています。

 

そして、これは日本で実施しているのは森ビルだけ??

 

年1回、森ビルでは全社員で、交通機関を使わずに会社から自宅まで

歩いて帰る「徒歩出退社訓練」を行っています。

自宅が遠い場合は、5kmずつ区切って実施。

訓練では、社員に支給している六本木ヒルズ30km圏内の

「震災時帰宅支援マップ」を見ながら、実際に自分の足で歩いて、

帰宅支援ステーションや、危険な箇所はないかを確かめているのです。

 

 

では、タイトルにもあった逃げ込める街とは??

 

六本木ヒルズには、帰宅困難者受け入れに向けて3日分の非常食などを準備しています。

帰宅困難者の一時的な避難場所として、六本木ヒルズでは約5000人、

森ビルが管理・運営する大規模複合施設全体で約1万人を受け入れられる体制があります。

 

滞在スペースは、商業フロアの共用廊下などで、

そこにエアーマットを敷いて休めるようにします。

 

東日本大震災の時はどうしたの??

 

東日本大震災のときは、オフィスの帰宅困難者に対して

1500人分の飲料水および非常食と550人分の毛布を提供。

さらに約200人の帰宅困難者の受け入れ要請にもスピーディーに応えた。

お年寄りや、親子休憩室を利用していた乳児を連れたお客さまについては、

宿泊施設に案内したのです。