2019年5月、川崎市で小学生らが殺傷される通り魔事件が発生しました。
事件に遭われた被害者の方々のご冥福を心からお祈りいたします。

この事件からも、被害にあわないため、被害を少なくするための対策を
考えておく必要があると思います。
助かるため。

対策のしようがないのでは??

とはいえ、突然な通り魔。
「対策しようがない」とお考えの方も多いと思います。
まずは、こういう考えをしましょう。
「準備し、あきらめない」こと。
「自分や子どもにできる訳がない」と思い結局何もしようとしないのが一番ダメ。

数々の救急・救助現場では、
「もしこうしていたら助かっていたかもしれないという事態」
が必ず存在するのです。
何か助かる手段を実行するためには、やはり、日頃から事態対応を考え、
想定内を増やし、想定外を減らすためのシミュレーションをしておきましょう。

1 通り魔の心理とは??


法政大学の越智啓太教授(犯罪心理学)によると、
犯す人間の最終目的が「自らの命を絶つこと」だという。
米国では、警官の前でわざと射殺されるような行動を取り、
殺してもらうことで間接的な自殺(スーサイド・バイ・コップ)があるという。

警官がほとんど発砲しない日本では、
罪を犯すことで司法システムにより間接的に自殺させてもらおうとするケースがある。

命知らずな上に、明確な動機もなく、ターゲットも不特定。
そんな”無差別”殺傷事件に、有効な自衛策はあるのだろうか。

2 日本の通り魔の特性とは??


日本は銃社会ではないため、「凶行の大半は刃物で起きる」。
秋葉原無差別殺傷事件(2008年)、附属池田小事件(2001年)
が思いだされます。

日本では銃を使わないため
通り魔は、刃物を持って逃げる人を追いかける傾向があります。
また犯人は男性であることが多い。
そこで、通り魔に遭遇してしまった場合の有効な対策はあるのでしょうか。
答えは、「No」です。
実際に、とっさにもし誰かが自分に刃物を向けて来たら、
驚きのあまり、身動きが取れないはずです。

3 対策方法とは??助かるために出来ること

とはいえ、ではいざという時にどのような対処をすれば良いのか。

①          とにかく逃げる。

シンプルですが、一番大切なのは、危険を察知したら、
立ち向かったり刺激したりせずに、とにかくその場から離れることを優先しましょう。

・逃げ方にも工夫を。

無差別通り魔に遭遇することがあったら、「犯人に背中を見せないこと」が重要。
通り魔は逃げる人を追いかける傾向があるので、
後ずさりしながら逃げるのがベスト。

じつはこの対処法は、山で野生の熊に遭遇した際の対処法と同じなのです。
つまり無差別通り魔は野生の熊と同じで、理性など持ち合わせておらず、
本能で目の前のターゲットを攻撃してきます。

本能で背中を見せて逃げる人を追いかけてしまうのであれば、
そのことを知っておくだけでも、
いざという時に逃げ切れる可能性が上がるかもしれません。。

②          催涙スプレー等を持参しておくこと


日ごろから持ち歩くのは荷物になってイヤだ。という人もいると思います。
いま小さなものが販売されています。また「唐辛子や胡椒」も有効です。
密封できる小さな袋に胡椒や唐辛子の粉を入れておき、
襲われそうになったら、中身を顔に投げつけるのだという。
ストーカーや痴漢対策にも有効です。
ただし、使用する際には自分が風下にならないよう注意。
無差別通り魔は逃げる気がないので、防犯ブザーは意味がないと思われます。

③          助けを求めるときは、具体的なSOSを出すこと。


周囲に助けを求めるときは、「キャー」「ワー」といった悲鳴だけでは、
周囲の人も状況を把握できず、とっさに対応しにくいものです。
「助けて」や「110番通報してください」など、できるだけ具体的なSOSを、
大きな声で出してください。

ネットでは「時と場合によっては戦う」
または「護身術を習う」などの意見もありますが、
無防備な日常の中で、
殺意と武器をもった男性から急に襲われたら
冷静に戦える人はまずいないと思います。
自分・子供の命を最優先に考えて、日ごろからシミュレーションしておくことが大切です。