地球温暖化が汚染問題など、「エコ」意識は高まっているものの、
身の危険が、“今のところ”実感がないため、
なかなか日常的に意識出来ないのが、日本の現状であります。

目次

エコ意識、韓国の取り組み

世界各地では、一般に向けての“意識・注意”を促す取り組みが活発になっていますので、本日はお隣韓国の取り組みをご紹介。

韓国のハンファグループが運営する百貨店「ハンファギャラリア」。旅行で行かれた方も多いと思いますが、そのデパートでは、市民に大気汚染への警告を行っています。

なんと、デパートの外装が変化するのです。

ラグジュアリーホールの外壁に設置された照明は、空気中に舞う超微細粒子による汚染度が

・高いレベルの日は「赤」に。

3回赤の点滅信号の後、赤を基調とするビデオが流れます。

・低いレベル日は「緑色」に。

穏やかな外観という訳です。

環境にできるだけ負担をかけないサステナブルな消費文化を促進するキャンペーン “Right! Galleria”の一環で、建物の外観が赤く染まった日は、デパート内で買い物をした人にKF94認定(0.4μ以下の超微細粒子を94%まで遮断すると認められた製品に与えられた認証)のマスクをプレゼントするという。

Image via Hanwha Galleria Co.

実は、、不名誉な記録、大気汚染世界1の都市はソウルなのです。韓国政府によると「汚染物質の大半は中国から飛来した」と“中国悪玉説”を展開しており、逆に中国政府は「中国のせいばかりにせず、韓国で管理すべきだ」と不快感をあらわにしており、なかなか円滑な協力が進んでいないのが現状なのです。

普段、自分の行動がどれだけ環境に影響を与えているかを考える人はまだまだ少ない中、エコ意識を広める取り組みが企業によって展開されているのです。

では、実際に人々の健康にどんな悪影響があるの??

政府広報オンラインから引用してものを簡単にまとめました。

・日本の現状は??

中国の深刻な大気汚染の発生を受け日本のPM2.5濃度が上昇し、健康に影響を及ぼすのではないかと心配されています。

・PM2.5が健康にどのような影響を及ぼすのか。

PM2.5は粒子の大きさが非常に小さいため、肺の奥深くにまで入り込みやすい。ぜんそくや気管支炎などの呼吸器系疾患や循環器系疾患などのリスクを上昇させると考えられます。特に呼吸器系や循環器系の病気をもつ人、お年寄りや子どもなどは影響を受けやすいと考えられるので、注意が必要。

 

人の呼吸器と粒子の沈着領域(概念図)

資料:環境省「微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報」

・どんなときに注意が必要?

PM2.5の濃度が上昇する春。

ただし、PM2.5濃度は季節による変動があり、例年3月から5月にかけて濃度が上昇する傾向がみられます。また、地域によっても差があります。お住まいの地域のPM2.5濃度は、以下のサイトで確認できます。

 

大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」

※そらまめ君に掲載されているデータは、速報値であり、確定値ではありません。

 

・各都道府県のPM2.5関連情報サイト
環境省ウェブサイトから各都道府県のページへ

PM2.5に対する健康影響は個人差があり、この濃度を超えたからといって、全ての人に必ず影響が生じるというものではありませんが、自治体からの注意喚起があったときは、不要不急の外出はしないようにするなどの注意が必要です。特に、子どもや高齢者、呼吸器系や循環器系の病気をもつ人などは、これより低い値でも健康に影響を及ぼす可能性がありますので、ご注意ください。

<取材協力:環境省 文責:政府広報オンライン>