より便利で豊かになるために、スマホが活用されています。
もはや生活に欠かせないiPhoneですが、iPhoneには「もしも」に備えて、人の命を救う機能が搭載されているのをご存知ですか?
iPhoneに適切な設定をしているだけで、もしもの時に命運を分けることもあるかもしれません。
自分の体は自分だけのものじゃありません。常に持ち歩くスマホだからこそ、便利な機能を入れておくと、今まで助からなかったかもしれない命が守られる可能性が高まります。
目次
もしもに役立つiPhoneアプリ
また、今回守るのは自分のカラダだけではなく、他人の「もしも」にも役立つアプリをご紹介いたします。
緊急時に役立つ災害アプリなのですが、その他人とは、訪日外国人の方々。
例えば、私たち日本人は災害に対応できるようになっていますが、地震や水害の少ない国から来た、外国人は、少しの揺れでも恐怖を感じると言います。
そのため近年、訪日外国人から「災害情報を発信してほしい」などのニーズが高まっているのです。
観光客が少しでも安心するために、自ら搭載しておいて、その機会があった時に教えてあげたいものです。
救命の精度が高まる「メティカルID」
iPhoneの機能にある「ヘルスケア」。
万歩計代わりとして使用している方も多いと思います。
そのヘルスケアに、自分の医療情報を登録できることをご存知ですか?
血液型や身長・体重、過去の病気や怪我の経験、アレルギーや服用中の薬など、自分の医療情報を登録できます。
なぜ登録しておいた方が良いの??
例えば、もしもの事故や、突然の心臓発作や脳卒中などで意識を失ったとします。
その時、医療機関の人がメディカルIDを確認すると、医療情報が一目瞭然。
過去のどんな病気があったのか。薬は何を飲んでいるのか。
輸血が必要なときに、血液型に加えてRHプラスなのかマイナスなのか。
一刻を争う状況で、その情報を瞬時に得られるのはとても価値があることです。
とはいえ、、救急隊、お医者さんはどうやって情報をみるの??
ロック掛かっているよね??
実は、ロック時でも、ロック画面を解除しなくても、緊急発信が出来るように、メディカルIDも見ることが出来るのです。
iPhoneの電源オフにしますと、画面に「メディカルID」と「緊急SOS」が表示されます。
またiPhoneにはGPS機能が内蔵されているため、現在地が相手へと自動的に伝わる仕組みになっています。
メディカルIDと紐付き、助けを求めているのは誰なのかを、医療情報も含めて送信してくれるほか、家族や友人など親しい人を緊急連絡先に入れておくと、自分の居場所をテキストメッセージで送ってくれます。
【登録方法】
メディカルID
「ヘルスケア」アプリを開き、下部メニューから「メディカルID」をタップ。
「メディカルIDを作成」または「編集」で、医療情報が登録できます。
さらに、もっと「もしも」に備えておきたい方にはApple Watchが便利なのです。
Apple Watchの転倒検出機能
手首に装着しているだけで、ユーザーの行動や生体反応までも検知するApple Watch。
このApple Watchの搭載されている「転倒検出機能」がありますが、これは事故や転倒を起こしたとき感知してくれるもの。
点灯後、ユーザーが一定時間その場から動かなかった場合、自動音声で『大丈夫ですか』と問いかけてくれます。
さらに応答がなければ、自動的にその国の救急機関へと連絡し、ユーザーの状況や位置情報を伝達する仕組みなのです。
また、日本ではまだ整備されていませんが、アメリカでは心臓のバイタルサインを、向かってくる救急車へとリアルタイムで送信するシステムが導入されています。
今後、インフラが整えば日本でも運用できると言われています。
お次は、外国人にやさしいアプリのご紹介です。
2019年も多くの災害が発生し、その時訪日していた外国人は想定外のことで戸惑ってしまいました。
しかし緊急のトラブルが起きたとき、多くの情報は日本語で伝えられています。
地震など災害時は、スムーズな情報提供が欠かせません。
アプリなどすぐに情報が届くツールを活用するだけでも、訪日外国人がトラブルに巻き込まれる可能性を下げることができます。
外国人に災害アプリを案内する機会ってあるの??
ちょっと難しくない??
と思うかもしれませんが、自らのスマホに入れておくだけでも、いざという時に備えてみるのはいかがでしょうか。
観光庁監修のSafety tips
【アプリの特徴】
災害情報はプッシュ通知でお知らせされます。
地震や噴火、熱中症などさまざまな情報を発信。
大使館の連絡先や観光案内所など、災害時に必要なサイトも掲載されています。
・地震情報の確認
地震情報は、過去の震度3をこえる地震のデータをもとに、震源地や震源の深さ、マグニチュードなどを確認できます。
初めて訪日する外国人でも、過去のデータと現在地との位置関係をチェックし、地震にそなえることができます。
・外部アプリとの連携
Safety tipsは、以下の外部アプリと連携が可能。
- NAVITIME for Japan Travel
- Japan Official Travel App
- Japan Connected-free Wi-Fi
Safety tipsをダウンロードしていない訪日外国人にも、緊急時はスムーズに災害情報を提供できます。
災害情報をスムーズに入手できるため、日本人もダウンロードしておくと安心できるアプリです。
【対応言語】
- 日本語
- 英語
- 韓国語
- 中国語(簡体字・繁体字)
提供できる災害情報
【アプリ内で閲覧できる情報】
- 地震情報
- 気象情報
- 噴火警報
- 熱中症情報
- 避難勧告・指示
- 避難所情報
- 弾道ミサイルなど国民保護情報
- 外国人の受け入れに対応している医療機関
- 災害時に取るべき行動
- 災害時に想定される質問集
東京都防災アプリ
「あそぶ」「まなぶ」「つかう」の3つのコンセプトをもとに、災害時に必要な情報をわかりやすく発信。
【アプリの特徴】
災害発生時に役立つ情報が豊富。
イラストやキャラクターによる解説で楽しみながら学習可能。
オフラインにも対応
・東京防災モード
災害時に取るべき行動の基礎を学ぶことができます。
・東京くらし防災モード
生活の中で取り組める防災対策を学ぶことが出来ます。
・災害時モード
実際に災害が発生したときに必要な知識や機能を搭載しています。
【対応言語】
- 日本語
- 英語
- 韓国語
- 中国語
【災害情報】
- 防災マップ
- 地震情報
- 気象情報
- 避難情報
- 津波情報
- 火山情報
- 防災ブック内にある基礎知識や災害対策
- 災害時のシミュレーション
- 食品など備蓄物のチェックリスト
NHK WORLD TVアプリ
「NHK WORLD TVアプリ」は災害情報だけでなく、日本での日常生活や訪日旅行に必要な情報を幅広く提供するアプリ。
【特徴】
英語のプッシュ通知で災害情報をお知らせ。
NHKワールドが配信する緊急ニュースも閲覧可能。
訪日旅行中の情報収集にもおすすめ。
対応言語は英語のみですが、NHK WORLD TVのホームページは、韓国語やタイ語、アラビア語など35言語に対応しています。
そのため、NHK WORLD TV自体を利用する外国人は多くいます。
【提供される情報】
- 地震情報
- 津波警報
- 津波注意報
- NHKワールドの緊急ニュース
- Jアラート(全国瞬時警報システム)
- 国際放送オリジナルのニュース
あとがき
日本に来て、楽しい想い出でともに帰国してもらえるのが、喜びでもありますよね。
もちろん災害が無いのが一番ですが、災害時でも、スムーズな日本の対応を経験してもらうことで、結果として訪日外国人の満足度も高まるのではないでしょうか?
インバウンド対策として、魅力的なところをPRするだけでなく、ホテルや地方自治体、または個人で訪日外国人に災害アプリの情報を提供、緊急時に備えてみるのはいかがでしょうか?