日本は地震が多いって言われますが、
世界では起きる地震の割合のどれくらいかご存知ですか。

実は世界で起きるM6以上の地震のうち、なんと約20%が日本で発生
しているのです。それだけ多いからやっぱり備えは必要という訳です。

さて、地震が起きた時にエレベーターに乗り込んでいたという
経験をお持ちの方も多いと思います。
東日本大震災の時、東京でも一時的多くの人がエレベーターの中に
大勢の人が閉じ込められました。
また、最近では2018年大阪北部地震でエレベーターが停止し閉じ込め被害が相次ぎました。

その教訓からエレベーター内に備蓄やトイレセットを完備してある
ところが多くなりましたが、とはいえエレベーターに閉じ込められたらどうしましょう。

目次

閉じ込められたときにとるべき行動
平常心を保つこと


狭い空間に閉じ込められると、人間は即座に闘争・逃走反応モードに入ります。
できるだけ平常心を保ち、今できることに集中しましょう。
興奮しても、脱出が早まることはありません。

行先階ボタンをすべて押すこと


揺れを感じたら、行先階のボタンをすべて押してください。
揺れを感じると最寄り階で自動的に停止する安全装置がついたシステムも
ありますが、乗っている時なら迷わず すべての行先階ボタンを押し、
最初に停止した階で降りてください。

そのため、日ごろからボタンの近くに乗る習慣をつけておくと良いと思います。
万が一、ハッチから外に出たとき、
突然エレベーターが動いたら、中にいるより危険です。
また、エレベーターは、安全ブレーキがあるので突然落下することはありません。

備え付けの非常用電話を使う


かなり古いものでなければ、どのエレベーターにも非常用電話機が備え付けてあり、
ビルのセキュリティやエレベーター会社につながることになっています。

万が一閉じ込められたらインターホンで通報してください。
エレベーターは必ず外部と連絡がとれるようなインターホンがついていますので、
状況を正確に通報し、救助を待ちます。氏名と今いるビルの住所を必ず告げて、
直面している問題を知らせてください。

最終手段は119番に電話する


助けが来ず、非常電話に誰も出ないときは、自分のスマホで119番に電話しましょう。
窮地に陥っているときは、消防署の方がエレベーター会社より早く応じてくれる
可能性が高いからです。消防はこうした非常事態に対処する装備を備えているので、助けが到着するまで、何とか気持ちを紛らわすように最善をつくしましょう。

閉じ込められた時にしてはいけないこと
無理に扉をこじあけること


壊れた機械は叩いて直したくなるように、エレベーターにも刺激を与えて
再稼働させたくなります。でもやっぱりできませんよね。
仮に扉を開けられたとしても、フロアでなければ
そこは地上何メートルもの高さにあり、ドアから落ちる危険性があります。
エレベーターの扉を無理に開けようとしたら、突然エレベーターが動いてしまい、
亡くなった人はたくさんいます。

天井のハッチから脱出すること


映画でよく見るシーンですが、実際には不可能です。
最近のエレベーターは天井に脱出用ハッチはありません。

なぜか??ハッチから出る落下するのを防ぐためです。

万が一、ハッチから外に出たとき、突然エレベーターが動いたら、中にいるより危険です。
また、エレベーターは、安全ブレーキがあるので突然落下することはありません。

暗闇パニックになること


一時的に停電しても、あわてずに救助を待って下さい。
地震とともに停電が発生した場合は、ただちに非常用バッテリーが
起動して非常用照明が点灯します。
カゴ内がまっ暗になることはありませんので、
落ち着いて外部と連絡をとり救出をお待ちください。

余計な心配をして体力を消費すること


万が一閉じ込められてしまった際、「酸欠」に陥るのではないかという
心配をされている方が多いのではないでしょうか。

実際エレベーターは密閉してなく、空気が無くなる心配はご無用。
また換気扇等の通気口があるので、空気はなくなりません。

最後に

一般社団法人日本エレベーター協会によると、2009年4月以降、
ビルなどに取り付けられたエレベーターには、震度4程度の揺れを感知すると、
最寄り階で自動停止し、ドアが開く装置の設置が義務づけられています。
そのため過度な心配はしなくていいのですが、、、

エレベーターの閉じ込め・・・、使っている以上は防ぎようがありません。
そのため万が一の閉じ込めに備え、冷静に対応する精神を身に着け、
エレベーター内に防災用品を備蓄することをお勧めします。