最近よく目にしませんか??
全国各地でイベントなども展開されているエコチル。

「エコロジー」と「チルドレン」を組み合わせて「エコチル調査」です。
いや、見たことも聞いたこともない。
という人も多いと思います。

全国的に実施されているのですが…
いまいち知名度の低い「エコチル調査」。

赤ちゃんがお母さんのお腹にいる時から13歳になるまで、定期的に健康状態を確認し、「環境要因」が子どもたちの成長・発達にどのような影響を与えるのかを明らかにする調査なのです。

目次

環境省が2011年から実施

エコチル調査の結果から、子どもの健康や成長に影響を与える環境要因を明らかにし、子どもたちが健やかに成長できる環境、安心して子育てができる環境の実現を目指しています。

簡単に言いますと、妊娠がわかった時から、子どもが13歳になるまでの間に行う、定期的な健康診断、追跡調査なのです。

なぜ最近実施するようになったの??

近年、子どもたちの間で、心身の異常が年々増加していることが報告されています。
ぜんそくやアトピーなど生活環境の中にある物質が原因とされる疾病。
その多くは環境の中の物質、運動や食事などの生活習慣、遺伝的な性質などが関係しあって起こるとされています。
脆弱であるとされている子どもたちの健全な成長・発達に、環境要因が与える影響を明らかにすることは重要です。

調査の目的は?

上記で記載しました、化学物質や環境がどのような影響を与えているのかについて明らかにし、リスク管理当局や事業者への情報提供を通じ、自主的取組への反映、
化学物質規制への反映、環境基準(水質、土壌)等、適切なリスク管理体制の構築へとつなげることを目的としています。

具体的にどんなことも行うの??

大まかには採血・採尿、毛髪や母乳の採取、アンケートや面談による調査が主なもの。

妊婦さんが対象

妊婦さんが対象になるのですが、妊娠したからといって、必ず依頼が来るとは限りません。
対象地域の出生予定数に合わせてそれぞれ3000人~9000人の妊婦さんに調査の参加をお願いし、生まれてくる子どもの健康状態を13歳に達するまで追跡調査を行います。

調査の会場になるユニットセンターは、全国15カ所の大学医学部に設置され、自治体や協力病院とともに地域における調査の中心となります。

受診するメリットは?

もちろん環境省からの要請なため謝礼金が出ます。
例えば、採血や大きな調査がある場合には3000円分のQUOカード。
アンケートのみの場合には1000円分のQUOカードという具合です。

調査の際に行う、血液検査では、通常の採血結果では出てこない、アレルギーなどの抗体についての結果も知ることが出来ます。
ちなみに各検査費用は一切かかりません。

その他に、育児相談ができたり専門機関への紹介などのサポートが受けられます。

一方デメリットは?

子供のプライバシーが守れないことがあります。
子どもがお腹の中にいるときから調査が始まるので、子どもに検査をする・しないの決定権がありません。
とはいえ、デメリットと感じたら途中でやめることが出来ます。
その場合、提供した試料や情報をそのまま渡すか、すべて破棄するか選択できます。

健康情報だけではない、調査の結果はで分かったこととは??

2歳児の子どもと一緒にいるときに、スマートフォンなどの情報機器を2時間以上使っている母親が2割近く存在したこと。
まったく使ってない母親は2割。

母親の年齢が若いほど、スマートフォンなどを長い時間使っている傾向が見られたという。
テレビやDVDの視聴については、日本では小児科医会等から「一日に2時間まで」という提言が出されています。
2歳児の母親に対する集計結果によると、2時間以上テレビやDVDを見せている母親が約3割存在しました。
5%は4時間以上見せていました。

あとがき

エコチルはエコチルでも、エコなチルドレンを応援しようという取り組みもあります。
それが、こちら!

エコチル(子ども環境情報紙)は、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディア。
東京では頻繁にイベントが開催されていますので、一度参加してみてはいかがですか?