人命救助のために非常に大きな役目を担う災害救助犬。
その仕事内容はどのようなものなのでしょう。
捜索対象の例としては、地震で倒壊した建物に取り残された要救助者、
土 砂崩れで土砂に埋もれた要救助者、山林での行方不明者等があげられます。
その他にも捜索の対象となる災害は、土石流、竜巻、爆発事故、雪崩、
水難事故等と多様です。

 

どうやって救助者を探し出すの?

浮遊臭追及といわれる捜索方法。捜索現場に浮遊する生体要救助者特有の
臭気を探し出し、要救助者を捜索する方法。
救助犬は原則として腐敗臭には反応しないため、遺体の捜索はできません。
それは救助犬の訓練方法に起因します。

 

こんな訓練方法がある!!

生体要救助者を捜索する救助犬訓練では、
生体を瓦礫に隠すかくれんぼの状態から、発見するとヘルパー(隠れ役)から『ご褒美』が貰えるという仕組み。
すなわち人間の生体呼気、生きている人間から放たれる酪酸や
酢酸などの脂肪酸などの臭気を嗅ぎ分け、がれきの中や土砂に
埋もれた家などにいる生体要救助者を発見するのです。
そのため、基本的には生体要救助者にのみ反応するよう訓練されているため
遺体には反応しないのです。

 

救助者と救助を必要としない人をどうやって見分けるの??

活動現場にいる人間の中から、歩行している、座り込んでいる、倒れている等の
状況の違いを目視で認識することや、救助者と要救助者の個人臭気の違い、
ストレスを受けている人間のにおい、がれきの隙間から出てくるにおい等を
嗅ぎ分けて反応する場合もあります。