答え:火災現場でマスクをつけたとき、髪の毛やヒゲで隙間を作らないように
解説
消火活動の際、火災現場からは有毒なガスが発生するため消防隊員は空気呼吸器というマスクをつけて活動します。
マスク着用の際、髪やヒゲが長いと、間に挟まって顔とマスクの密着が悪くなり、有毒ガスを吸ってしまう危険があります。
もし、有毒なガスを吸ってしまい消防隊員が動けなくなると、隊員だけでなく、要救助者の命も危なくなるのです。
そこで、髪の毛1本の隙間も作らないよう髪やヒゲを伸ばさないようにしているのです。
ちなみに、マスクといえば、スキューバダイビングのマスクもヒゲがあるとすぐにマスク内へ水が浸入しますので、無い方が良いとされています。
マスクといえば、多くの人命を預かる航空機のパイロットの場合はどうでしょう。
緊急時、酸素マスクを装着しますよね。
以前の規定では、ヒゲ禁止のところが多かったのですが、最近は緩和されている会社が増えています。
カナダの大学の研究の結果、ヒゲは酸素マスクの着用に関して悪影響は出ず、正常な状態で行動できることがわかったからでした。
そのため、エア・カナダではパイロットに対する規定を変え、長さ1.25cmまでの整えられたヒゲなら許容することにしたそうです。