5月25日。
日本で緊急事態宣言が全国で解除。そしてGoToキャンペーン。
自粛生活に浸かれた人々が夏の陽気に誘われて街に繰り出すなか、東京や大阪では感染者数拡大。
さらに先にロックダウンを解除した国々からは、再び感染者が増加しているニュースも聞こえてきます。
春先に拡大したコロナですが、夏になると収束に向かうのでは??
という予想が立てられていましたが…
現在のところ終結宣言は出そうにもなく、これから先、一体いつまで続くのでしょう。
いつになったら普通の暮らしに戻れるのでしょう。
目次
2年以内に収束するのか?
世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長の発表によりますと、新型コロナウイルスに関し「今後の2年内に収束することを期待している」。との見解が示されました。
その根拠として次のことを指摘。
1918年から続いたスペイン風邪と比較した結果、スペイン風邪は約2年間続いたのに対し、新型コロナの制御はより容易な側面と同時に、より難しい部分もあると発言。
「グローバル化、距離の近さや密接な結び付きが難点だが、より良い技術を保持している利点がある」。
またWHOの緊急対応責任者のマイク・ライアン氏もスペイン風邪に言及。スペイン風邪では、大半の感染者を出した3つの波があり、パンデミックを引き起こすウイルスといえば、一般的には、時間をかけて季節的なものになります。
しかし!!
新型コロナはスペイン風邪と似た波のような動きは見せていないのです。
休止状態となる感染者の波は見られず、厳しい対策で封じ込めが可能な一方、感染が急速にぶりかえす状態ともいえるのです。
必ず秋(第2波)に拡大した過去のウイルス
・スペインかぜ
1918年にアメリカで流行開始。
春に第1波、秋に第2波、冬から翌年にかけて第3波が襲来。
このうち、第2波がもっとも大きく、世界中に破滅的な大惨事をもたらしました。
・アジアかぜ
1957年に感染が拡大。
春に第1波、11月以降に第2波が襲来。
このときも、第2波のほうが大きな被害をもたらしました。
夏季にも感染は続いていて、秋の学校再開とともに、それが拡大したものと考えられています。
・香港かぜ
1968~69年に第1波、1969~70年に第2波が発生。
アメリカとカナダでは、死亡者の大半が第1波で発生。
ヨーロッパ、アジア諸国では、第2波で多く発生。
2つの波の間にウイルスの変異が発生して、地域ごとに感染率が違ったことが原因でした。
・新型インフルエンザ
2009年の、メキシコで感染が始まった新型インフルエンザ。
メキシコでは、春、夏、秋の3回の波が到来。
回を重ねるごとに、被害の規模は拡大。
特に隣国のアメリカでは波が2つあり、新規感染者は6月のピーク後、一旦減少し、9月に増勢に転じ、10月の第2波のピーク時には、第1波のピークの2倍以上となっのです。
さらにヨーロッパ諸国でも、春から夏の第1波の後、秋にそれを上回る被害をもたらす第2波が襲来。
このことからも現在、専門家の間では、新型コロナの第2波襲来を確実視する見方が広がっています。
コロナって大したことないじゃん!!
なんて気を緩めたりすると、間違いなく感染の第2波に直面します。
とはいえ、過去の歴史を振り返っても、ウイルスは必ず落ち着くものであります。
各自が「ウィズコロナ」を模索し、収束宣言が出るまでは、もうしばらくの自粛生活をする覚悟が必要になってくると思われます。