震災時には家族同然の大事なペットも一緒に避難したいものです。
ですが、ペット連れの避難生活は周囲の人たちの理解も必要です。
東日本大震災の際に実際あったトラブルの中で、
「鳴き声」が最も多いクレームだったのです。
飼い主にとっては家族同然ですが、災害時のような緊急時には
人間が優先されることが多くなります。そのことを必ず理解したうえで準備が必要です。

目次

ペットと避難する時の心構え
・犬嫌いは意外と多い??


日本のペット人口は3割程度。そして実に半数以上の人が動物に興味がない、
苦手だということです。「犬がいるから特別扱いしてほしい」はNG。

ペットと非難出来る場所かどうか??

ペットと非難する家庭において大事なのが、
「ペットの同行避難が可能な避難場所であるかどうか」という点。
指定されている避難場所では、予めペットの同行避難が可能であるかを
確認しておくようにしましょう。

環境省『災害時におけるペットの救護対策ガイドライン』によりますと、
飼い主がペットを連れて安全なところまで避難する「同行避難」を推奨していますが、ペットと飼い主が避難所の同じ室内で過ごせることを意味するものではありません。
またペット受け入れOKの避難所だとしても、犬だけが隔離される場合もある。
そのような場合、吠えたり騒いだりしないように、日ごろからの
被災トレーニングも大切になります。

 

鳴き声を何とかするには?

前述しましたが、東日本大震災の際に実際あったトラブルの中で、
「鳴き声」が最も多いクレームだったのです。
鳴き声はクレームの多い問題ですので、普段から無駄吠えをしないように
訓練しておきましょう。

吠えると電気が流れるタイプ、犬の嫌いな臭いを出すタイプ、超音波を出すタイプなど様々あります。
やはりペットに嫌な思いをさせる、痛い思いをさせるのは可愛そうですので最終手段と考えて下さい。

 

ケガに合わないようにするには!!

犬と一緒に避難所に向かう場合、瓦礫やガラスの上を歩く可能性があります。
そんな時、意外と忘れがちなのが「犬用シューズ」。
瓦礫やガラスの破片で知らない間に大怪我をしてしまうこともあります。
大きな犬は一緒に歩いて行くことになるので、シューズを用意しましょう。
ふだんの散歩でも慣れておくと避難時にスムーズです。

 

寒さ、雨の日対策として

「ペット用レインコート」
保存食や水などを入れておける物も出ています。
レインコートとしても使えるので雨に濡らさずに済みます。

再会できるチャンス!!どこの誰のペットか分からなくのを防止しましょう!

ドッグタグ、迷子札、チャーム
プロフィールを記載した札を普段から付けておきましょう。
熊本地震では、約2500頭が「被災ペット」になりました。
東日本大震災などでもこの迷子札のおかげで迷子になってしまった
ペットに再開できたという事例もあります。
混乱したペットが逃げ出してしまうことがあります。
「写真」や「特徴」「病歴」などの入った「ペットのプロフィール」を作っておきましょう。
簡単なものを作成し、プリントアウトして防災セットに入れておくと安心です。

ペットもストレス解消したい!

避難生活は人間だけでなく、ペットも避難時は退屈なものです。
普段から遊び慣れているおもちゃがあると安心です。
災害時はいつもと違う環境になるので怯えることがほとんどなので、
上手く気を紛らわせてあげましょう。ペットに普段とは違う行動が見られた場合には、むやみに叱らず、まずは安心させてあげましょう。

防災グッズの中にペットのお気に入りおもちゃを準備させておくと、
リラックスさせることができる一つの方法になります。

災害時にペットを守れるのは自分だけです。
災害時、犬はどうしても人間よりも優先順位が下がってしまいがちです。
そのため、飼い主が避難用品などの準備や避難先などの
下調べをしっかりとしておく必要があります。

いつかの時に備えて、健康や衛生状況に気を配ることや、
他人に迷惑をかけない最低限のしつけをすることも必要です。
犬を守るために何ができるのか、今一度考えてみてはいかがでしょうか。

また地域の避難訓練には、ぜひ愛犬と一緒に参加して、様々なシミュレートを
しくのも大切なことです。そこで近所の人たちにも愛犬を認知してもらい、
犬仲間を見つけて、いざという時に助け合える関係・環境を作れたら、
安心度が増すと思います。