犬と違い、室内のみで飼われている猫はなかなか外に出たがりません。
普段から屋外にも自由に出られる猫であればそれほど、
心配いらないかもしれませんが、
やはり避難所では猫と一緒に暮らすことになることを
想定しなければなりません。

また猫がいるからという理由で、避難所に行かず
車で過ごすことを考えている人もいるかもしれません。
しかし、2009年の新潟中越地震では同じの理由で車中泊を続けていた
女性がエコノミー症候群で死亡するという事故が発生したのです。

そのため、まずは以下のことに注意が必要です。

  • 警報が鳴っていても猫がいるから避難しない。
  • 停電・断水していても家に留まる。
  • ペットを助けるために家に戻る(二次災害に遭うケースがあります)。

そのような被害を防ぐためにも、しつけや避難所でのトラブル対策を
考えなければなりません。

目次

猫と一緒に移動するキャリーケース


いつも、病院などへのちょっとした移動のみでキャリーを
持ってない方も準備しましょう。
いつもの道路状況ではない中、自分の身を守りつつ猫も
守るには必ずあったほうがいいです。

猫の住まいとなるケージ


ペットOKの避難所でもケージから出せない場合もあります。
広々と折りたたみ出来るケージがお勧めです。
キャリーとは別に折りたたみケージも準備しておくと、
数日間の避難生活も広々過後せるので安心です。
折りたたみ、ナイロン製のケージは1kg以下ですので軽くコンパクトに持ち歩けます。

ハーネス


必要ないのでは??と思うかもしれませんが、避難生活を考えると必須。
運動やトイレの事を考えると、ハーネス無しでキャリーから連れ出すリスクは大きいです。
また猫の体に合うハーネスは避難所ではなかなか手に入りません。
あらかじめ体に合うハーネスを探しておく事が大事です。

ポータブルトイレ・消臭スプレー


避難所ではにおいに関するトラブルが後を絶ちません。
ペット用の避難所ができるまで対策ができるのは飼い主だけです。
また震災後の物資の不足で、猫のトイレの砂が購入できず
排尿できないというケースが多くあります。
いざという時の為に、猫用トイレシートを少し多めに購入しておきましょう。

臭いに敏感な飼い主さんのためにと開発されているのが、
全く臭い漏れのしないエチケット袋です。
まだまだ数は少ないんですが、防臭性にこだわった商品がいくつか市販されています。
エチケットとして消臭剤も欲しいところです。
ビニール袋を多めに用意するほかに、消臭スプレーを
利用することも避難場所では必要です。

ポータブルトイレがない場合には??

震災後の物資の不足で、猫のトイレの砂が購入できず
排尿できないというケースがあります。
トイレの砂が手に入らない場合、
以下のようなやり方で応急トイレを作ることができます。

(用意するもの)

  • 近所で集めてきた砂か土
  • ビニール
  • ダンボールなどの容器(手順)

①ダンボールなどの容器にビニールを敷く。
②ビニールの上に、砂か土を敷き詰める。
※焚き火などが利用できれば、砂を炒る。

これは、猫の好むさらさらの砂になり、さらに殺菌効果も得られるからです。
※砂や土が手に入らない場合は、4つ折りにした新聞紙を縦に細く裂いて、
ビニールの上に敷き詰めてください。
※トイレ用の砂が少しでも残っていれば、裂いた新聞紙の上に少量撒いてください。
猫が砂の手触りを感じ、排尿を誘います。

カイロとタオル


猫は寒さに弱い生き物なので、温かさを確保するカイロがあると便利です。
タオルは汚れをふく以外にも、保温アイテムにもなります。
避難所では毛布も貴重品なので、猫用によごれてもいいもの、またいつも猫が
使っている安心できるものがあると安心です。

おもちゃ


犬同様、慣れない場所での生活はやはりストレスがかかります・
猫が自分のニオイで安心できるように、
お気に入りのおもちゃを入れておきましょう。
使わなくなったものや、飽きた物をストックしておくといいと思います。

すべてを急にそろえるのは大変ですが、
日々少しずつ買い足したり
訓練をすることが大切です。
またどんな動物でも、
人間と同じように地震のショックを受けて不安を
感じていますので、いつも以上に目をかけて接してあげて下さい。
最後に動物アレルギーを持っている方も避難所にはいることを忘れないで下さい。