国連気候行動サミットに出席していた小泉環境大臣が食べたステーキが、話題になっています。

「環境大臣なのに、牛のステーキと食べるのはどうなの??」

との少しイジワルな質問に対して、

「このニュースで少しでも国民の皆様が知ることができれば」

で切り返した発言がありましたが、皆さんも、うっすらと牛の環境問題はご存知だと思います。

簡単にまとめますと…
牛のもたらす環境被害で、特に悪影響を与えていると言われるのが、次の3つ。

目次

牛がもたらす環境問題

牛のおならやげっぷが問題

牛のおならやげっぷからメタンガスが発生しており、これがは温室効果があります。
それは強力で、メタンガスの温室効果は、なんとCO2の21倍と言われています。

②生産中に出る水の大量消費が問題

製品を生産する際には必ずと言っていいほど発生するのが水。
製品の背景に隠された水の消費のことを「water footprint」と言います。

そして、牛肉の1kgを生産するのに使用するWater Footprintが、なんと16000リットル!

対して、米1kgあたり1300リットル。
とうもろこし1kgあたり900リットル。

これからも、牛肉が突出していることが分かります。

③放牧地確保のための森林破壊が問題

現在、牛肉を飼育するための放牧地の面積は日々増えており、それは、アフリカ大陸と等しい分の土地が使われていると言います。
広さは3300万平方キロメートル。

新興国では、肉の需要の増加も重なり、収入を増やそうと、森林を伐採して牧地を確保しようとする農家が多くいます。
そのため、今後その面積は拡大する予想が立っています。

このような理由もあり、牛肉の消費を控えようというという運動が欧米を中心で起こっています。。

でも肉は食べたい。
そんな時は、どうしましょう?

そう、こちらで紹介しておりますバイオミートの普及を期待しているのですが、それもまだ時間がかかりそうです。

https://top-brain.net/cultured-meat/

では、そんな時はどうしましょう!!
そうです。

鹿のお肉を食べましょう。

実は鹿の肉を食べることによって、環境を守ることにつながるのです。
さらに、私たちに嬉しいダイエット効果も期待できます。

鹿が増えすぎたらどうなる??

全国的に野生の鹿による被害や事故が激増しているのをご存知だと思いますが、その被害は急増しているのです。
自治体の職員やハンターが駆除しても、その増加ペースに追いついていません。
このままでは、500万頭に増えると予想されています。
500万頭って言われても、ピンと来ないですよね?

全国の鹿の総数は約30年前1990年には、約29万頭でした。
増加率で言いますと、約16倍くらい。

日本の人口が30年で16倍増えると、18億人くらいになると考えると、凄い増加率ですよね。

その頃は高度経済成長で乱開発した影響が残っており、鹿の生息地である森林が減少していました。
その後、輸入木材が大量に入ってきた影響で国内林業が衰退し、森林が放置されるようになったのです。

そして、鹿が増えすぎると、農作物を食い荒らしたり、個体数の増加で生態系を崩したり、希少な植物を絶滅に追い込んだりと、深刻な被害をもたらします。
また、民家を荒らしたり、自動車や電車と衝突したるする事故は全国のどこかで毎週のように発生しています。

そこで鹿を駆除したうえで、肉として食べようという運動が広がりを見せています。
食べることで、生態系を守れたり、森林被害が少なくなったりするのです。

なぜこんなに鹿が増えたの??

鹿が一定数の個体数だったころは、高度経済成長で乱開発した影響が続いており鹿の生息地である森林が減少していました。
その後、輸入木材が大量に入ってきた影響で国内林業が衰退し、森林が放置されるようになったのです。
そして林業衰退で山を放置した結果、樹木が大きく育ち、鹿のエサが増えたのです。

また、天敵でありますニホンオオカミがいなくなったことも理由にあげられます。
そして牛肉を食べる前の日本は鹿肉を食べ、鹿の皮を利用していましたが、今は安価な牛肉、豚肉、鶏肉があるため、鹿食の文化が薄れたことも原因です。

さらに、
温暖化などの影響で積雪が減ったことも原因の一つです。
かつては冬を乗り越えられないシカもいましたが、今は全国的に、雪が少なくなり、広範囲を歩き回ってエサを求めることができます。
そのため、餓死するシカが減少し、シカの生存率が上がったのです。

さらにさらに、

意外に食べることが難しい「ジビエ」料理も理由の一つだと考えます。

えっ??
最近ジビエってよく聞くけど??
とはいえ鹿肉の味は、、あまり美味しくない…
という印象をお持ちの方も多いと思います。

でも、処理さえ間違わなければ美味しいのですが、処理が難しいことがあり、流通がなかなか進まないという訳です。

まずハンターが鹿を撃つのは、山奥になります。
撃った直後に処理をするのですが、大体、1人か少人数で行っているため、その場で解体はできず、また鹿の固体は大きいため運搬に苦労します。
この運ぶ作業に時間がかかると、肉の鮮度は落ちてしまい、旨さが逃げ、料理に適さなくなるのです。

その後、工場に運び、解体して冷蔵または冷凍をします。
牛、豚と違い野生のため、解体までの時間はバラバラ。
そのため、肉の品質が一定せず、均一の値段が付かないのです。
実は、食肉業者によりますと、買い取れる品質の鹿は半数に過ぎないという。

このような理由で鹿肉が全国に広がらないのでした。

しかし!!

いま鹿肉を食べようと言う運動が広がっています。

チェーン店として先導を切っているのが「カレーハウスCoCo壱番屋」

シカによる農林産物の被害に悩まされる三重県と国内最大のカレーチェーン、カレーハウスCoCo壱番屋とコラボし、被害軽減のために捕獲した鹿肉を使ったカレーを、期間原点で県内全30店舗で提供しました。

また、長野県産の野生シカ肉を使ったハンバーガー「信州ジビエ鹿肉バーガー」が人気。
JR東日本が首都圏で展開するファストフード店「ベッカーズ」も、19店舗で提供していたこともありました。

鹿肉は最高のダイエット食材

日本では、馴染みが薄い鹿肉ですが、ヨーロッパでは高級食材として知られています。
またシカ肉はボクサーの減量に利用されたことでも話題となりました。

そんな鹿肉は、肉類の中でも特に栄養価が高いのです。
貧血や冷え性を防ぐ鉄や,細胞の健康を保ち味覚を鋭敏にする亜鉛も多く含んでいます。
鹿肉は豚肉や牛肉に比べてカロリーは3分の1、脂肪分においては15分の1とかなりヘルシー。
ダイエットや貧血に効果のある素敵な食材なのです。

注目される成分として、カルニチンアンセリン

・カルニチン(L-カルニチン)は、筋肉内の脂肪酸代謝(脂肪の燃焼)によるエネルギー産生に必要不可欠な物質。
・アンセリンは、強い抗酸化作用があり、近年疲労回復作用などで注目されています。

鹿肉を食べる注意点

WEBでも鹿には多く売られていますので、今はとても購入が簡単になっています。
とはいえ、絶対に生肉で食べるのはやめてください。
生または加熱不十分な野生のシカ肉やイノシシ肉を食べると、E型肝炎や腸管出血性大腸菌症の食中毒のリスクがあるほか、寄生虫の感染も知られています。
ジビエ(野生鳥獣の肉)はよく加熱して食べましょう !

あとがき

女性だけではなく、ペットのダイエットにも鹿肉は効果的です。
ヘルシーなのに高タンパクというペットに与える肉として栄養面でも大変優れています。
ペットフード通販の「ブリタニア」は手作りと無添加にこだわった野生エゾシカの専門ブランドです。
ペットの肥満に悩んでいる方は、一度お試し下さい。
その時は一緒に、自分で食べる鹿肉も購入してくださいね。