アメリカで片付けブームを巻き起こしている日本人はご存知でしょう。
そう日本の片付けコンサルタント、愛称コンマリこと近藤麻理恵さん。
近藤さんの片付け本はアメリカでベストセラーになり、
今やネットフリックスでも番組が配信されています。
今年こそ整理整頓の行き届いた生活をしよう、と多くの人が新年の誓いを立てたはずだ。
ふたのないタッパーや片方だけの靴下でいっぱいの引き出しは、もう見たくない。
片づけブームを巻き起こしているのは、日本の片づけコンサルタント近藤麻理恵(通称こんまり)だ。
彼女の片づけ本は世界的なベストセラーになり、今年からネットフリックスでリアリティ番組もスタートした。
目次
・こんまりメソッドとは??
「こんまりメソッド」の鉄則は、片づけの順番。
まずは衣類、そして本、書類、小物類。最後に手をつけるのが思い出の品。
思い出の品はつい見入ってしまい、片づけがそっちのけになることがあります。
残すかどうか判断しやすいものから片づけていくのです。
こんまりの教えに従い、「ときめき」を感じないもの。
または自分が思い描く理想の未来に居場所がない衣服や本といった
家庭用品を捨てる人が増えた結果、
セント・ビンセント・デポール協会のような慈善団体に寄付される品の数が
前年比で38%も増加したという報告になったのです。
・散らかっている部屋が与える影響とは??
〇ストレスが増える??
乱雑な環境はストレスを高め、不安や落ち込みの原因となります。
2009年にアメリカで行われた研究では、散らかった家に住んでいる
母親の方がストレスホルモンであるコルチゾールのレベルが高かったと言います。
またそのような環境に身を置くと、生産性が低下し、ジャンクフードの過剰摂取や
テレビ番組の見過ぎといったストレス対処行動や逃避に陥りやすくなります。
〇散らかっている部屋は脳に悪い?
無秩序と乱雑さは私たちの脳に累積的な影響を与えることが
科学的な研究で証明されています。
人間の脳は秩序を好み、乱雑な光景が視覚からの情報として常に入ってくると、
人間の認知力は消耗し、集中力は低下。
ガラクタの山を見ると、認知の負荷が過剰に増大し、作業記憶が減退する可能性があります。
家庭や職場環境からガラクタを取り除くと、
集中力、処理能力、生産性が向上することも照明されています。
〇汚部屋は健康にも悪い??
慢性的に散らかった家庭環境は、感染症との戦いや食物の消化に影響を与える身体的な
引き金となり、2型糖尿病や心臓病の危険性を高める恐れもあります。
また、雑然とした部屋の影響はベッドに入った後も続く。雑然とした部屋で眠る人は、寝つきが悪い、夜中に目覚めるなど、睡眠障害を抱える可能性が高くなる。
さて、いよいよ本題!!
〇散らかっていると本当に太る??
散らかった部屋と身体に悪い食べ方が関連していることは、
複数の研究で証明されています。
ある実験では、雑然とした環境で過ごす被験者は、スナックを消費する量が増え、
きちんと整頓された場所で暮らす人よりも、クッキーを食べる量が2倍多くなった。
他の研究でも、汚い部屋にいる人は、リンゴよりチョコレートバーを
食べる確率が2倍になった。
最終的に、極度に散らかった家に住む人は、
体重が平均より増える可能性が77%高いという。
また別の研究によると、整頓された家に住む被験者のほうが活発で、
身体の健康状態もよかったと言います。
〇それなら、綺麗にしたら痩せるの??
やせたくてもやせられない、ダイエットが続かない……。
そんな人は、部屋が散らかってない??
というのは、これまで8000人もの片付けを指導し、
9割以上を成功に導いた空間心理カウンセラーの伊藤勇司さん。
「部屋が片付くとやせる人が多い」と断言する。
〇では、どうやって片づけるの??
伊藤さんが提唱する片付けの基本は「出す・磨く・戻す」という3ステップ。
また、理想の体形を目指すなら、片付けるのは部屋の3カ所だけでいい。
1.無理に捨てなくてもOK
「捨てればすべてがうまくいく」と思うのは間違い。
意識したいポイントは「今ある物を大事にする」という考え方。
まずは自分の現状を確認し、本当に好きな物/必要な物を客観的に把握すること。
これによって、不要な物は無理なく自然と手放せるようになる。
2.まずは「1点」だけをキレイにする
完璧主義は気力が続かないばかりか、すぐ部屋が荒れるリバウンドの原因に。
そこでまず1カ所を定め、そこだけを片付けて1週間キープする。
キレイな状態が習慣化することでその快適さを体感し、
小さな成功体験を積み重ねることがモチベーションにもつながる。
3、戻す
自分が好きな物やよく使う物から順に、元の場所へ戻していく。
この作業で不要な物が自然と淘汰されるうえ、掃除した空間をキレイに
保ちたい気持ちが芽生えて選別もより明確に。
・最後に
「片付け最高!」という空気感が世間はなっていますが、、
ガラクタが常に悪者というわけではありません。
ある研究では、机の上が乱雑になっているほうが、創造性は高くなることがわかった。
きれいで整然とした環境は、期待に沿って失敗することなく行動する可能性を高め、
ごみごみした環境は、規範を破り、物事を新しい方法で見るように
仕向けることを研究結果は示しているそうです。