秋の気持ちの良い季節に、登山を予定されている方多いと思います。
また、過酷な冬山登山に今年は挑戦!
なんて方も。

しかし、毎年登山で遭難というニュースを耳にしますよね?
海でも山でも、そして登山でも自分だけは大丈夫ということは、ありません。

たとえ、険しい山ではなくても、遭難するケースもあります。
どんな山でも100%安全とは限らないため、登山をする場合は、必ず遭難した場合を考えておくことは重要です。

この知識を知っての行動次第で命が左右されることもあります。
本日は、万が一遭難した場合、無事帰還するためのNG行動をご紹介いたします。

遭難時、やってはいけない行動6つのこと

まずは遭難時の大原則。
覚えやすいので頭の片隅に入れておいてください。

「STOP」

  • S=Sit down:座って考えをまとめます。
  • T=Think:動いたり行動に移す前にまず考えます。
  • O=Ovserve;周囲を観察しましょう。人や道路が近くにないか耳を澄ませます。
  • P=Prepare:準備をしましょう。救助を待つ長い時間に備え、火を熾すための木や発火しやすいものを集めたり、快適に過ごせそうなものを探します。

NG行動1 焦って動き回らない

遭難した可能性がある時はまずは、冷静になることです。
特に、夕方辺りが少し暗くなった時には不安が襲ってきます。
その場合、とにかく焦って動き回ってしまうことがあります。

パニックを起こしたままでは適切な行動がとれずに体力を消耗してしまったり、移動したことで救助を困難にする可能性があります。
遭難したかもしれないと思った時点で、とどまるのが最善かどうかを冷静に判断しましょう。

立ち止まったり座るなどして落ち着きを取り戻し、聞き耳を立てて近くに人がいないかを確認しましょう。

NG行動2 仲間からばらけない

通常登山は、パーティーを組んで出かけますよね。
遭難時の原則は「パーティーをばらけさせない」ことです。
パニック状態の中では、誰かが様子を見に行くという行動が発生しがちです。
例えばリーダーが見行く場合、置いてけぼりにされた経験の浅い人はさらに不安になります。
また逆もしかりです。様子を見行く、飲み水を確保するという場合は、目に届く範囲にしておきますしょう。
役割分担して一同がバラバラになるのは避けてください。

NG行動3 むやみに下を目指さない

早く帰りたいという心理から、下に降りて行けば帰還できると考えるのは危険です。
山で遭難すれば、多くの人が下山するためには、下に降りていくことを考えるでしょう。

山を下ると沢や谷があることが少なくないため、道が険しくなり逆に危険にさらされる可能性があります。
崖や滝などに出てしまえば、身動きが取れなくなる場合もあります。
それを無理やり下りようとして転落しまう事故が後を絶ちません。

どんなに歩きやすそうに見えても、絶対に沢は下っていかないことです。

遭難して移動する時には、突出している「尾根」を目指して「登る」ようにするのが良いと言われています。
遭難した時に登っていくのは精神的につらいかもしれませんが、尾根は安全な道を示す目印がある場合や、電波が届く可能性があるためGPSで現在地を把握したり、救援要請や指示を待つことが出来るためです。

NG行動4 暗くなってからの行動は避ける

遭難した時は誰でも、できるだけ早く無事帰還したいと思います。
天候が悪ければなおさらです。
そのため、日没後であっても少しの明かりを頼りに行動したいという気持ちが起こるかもしれません。

また初心者はビバーク(野宿)の経験がないため、本当にここに泊まるの??
という不安にかられます。

しかし暗くなれば、明るい時にはありえない転倒や滑落が起こる場合が多々あり、遭難をより深刻なものにします。

暗くなる時は早いです。
完全に暗くなって場合には、そのままビバーク(野宿)する方が安全な可能性が高いです。

そのため、暗くなる前に雨風をしのげる場所を見つけることを優先しましょう。

NG行動5:登山計画を怠けてはダメ

遭難時の救助を想定して登山のコースは家族に伝えておくこと。

登る山やコースはもちろんのこと、日程や装備、持っていく食料や連絡先などを記入したメモを渡しておきましょう。
遭難した場合にも居場所を予測しやすく救助の可能性を高めます。

また、登山口には、登山ポストがあります。
そこに計画書入れに登山計画書を提出しておくとより安心です。

NG行動6:持ち物を減らしすぎない

負担になるからといって遭難用の持ち物を減らすことはやめましょう。

今は遭難時に役立つ小型のものが多くあります。
例えば「サバイバルシート」は小さく折りたため軽量で防寒や保温に効果的です。
夏でも天候の変化や寒暖の差が激しい山では低体温症を起こすことがあるため、防寒対策は万全にしておきたいものです。

覚えておきたいポイント

国際的な遭難信号

火を炊く場合は一列、または三角形になるように3か所で燃やします。
これは、国際的な遭難信号(SOS)。

遭難信号には、その他にも、銃を3回発砲、笛を3回吹く、鏡などを3個並べて光を反射させるなどがあります。
万が一山で遭難した時のために、笛を携帯しておくとよいでしょう。

さらに鏡を携帯しておくと救助隊などに日光を反射させ居場所を伝える道具になります。
「シグナルミラー」と言われるものなら、通常の鏡よりも照準を合わせやすく作られているため、より効果的です。

あとがき

スマホの地図機能があれば安心??
いや信用しすぎてはダメです。

実はその精度は内蔵されるGPSで左右されます。
もちろん電波が届く場所というのは前提です。
しかし自然あふれる魅力的な場所ほど電波が届きにくいので、スマホの電波は受信できないと思った方が良いです。

当然ながら安いスマホには精度の低いGPS、高いスマホには精度が高いGPSが搭載されています。

例えば、iPhoneは高精度で安定していますが、アンドロイドスマホは千差万別と言われています。
安いスマホや古い機種は位置情報や方角も信用できないので、過信してはいけません。

でも、今電波が届かなくても使える登山アプリがあるから大丈夫なのでは??
と思うところですが、やっぱり過信はダメです。

電波が届かなくても地図が見れる便利ですが、バッテリーがなければ使えず、頻繁に地図を見るので消費が速いはずです。

スマホ本体とは別にモバイルバッテリーを携帯したほうが良いのですが、
そもそもスマホは過酷な登山用として作られた訳ではないため、雨で塗れたり、落としたりして壊れる可能性もあります。

そのため、やっぱり紙の地図と方位磁針も携帯していた方が良いでしょう。