PaypayやLINEペイなど、キャッシュレスで生活されている方も多いと思います。
とても便利ですよね!
とはいえ、例えばスマホの充電が切れた!!だけでも使用することが出来ません。
災害時に停電が発生したらどうしましょう。
本当に使えるのかしら??全く使えない??
本日はそんな疑問を解き明かします。
目次
事例
2018年、北海道で、早朝3時に震度7の地震が発生しました。
その際、北海道では深刻な停電が発生することになったのです。
コンビニの本社のホストコンピューターがダウンするとすべての支店で
決済がストップすることに。
他の地域の支店でも電子決済が一時、使えなくなりました。
※データセンターなども北海道に設置されているサービスは多い。
(過去の記事参照)
災害時にキャッシュレス決済出来ない??
交通機関のICカード
ホストコンピューターとの接続が切れて、ネットワークにアクセスできない
状態になると、交通機関のICカードは停電時に利用できなくなります。
電子マネーの決済
停電が起きると使用できません。
しかし北海道地震の際、セイコーマートだけが奮闘し各方面から称賛されました。
セイコーマートは、ネットがなくてもオフラインでも決済ができるサービスと
非常用電源などを活用してレジを動かしていたのです。
セイコーマートでは、ガソリン車のバッテリーから電源を取ることで、
店舗の95%が営業を続けることができました。これは停電時に備えて、全店舗に車からの電力供給コードを常備して、対応がマニュアル化されていたことが要因でした。
しかし、このサービスを使っても「電子マネーは利用できなかった」という。
停電になってもキャッシュレス決済ができるようにする対策は?
オフライン対応ができるサービスの普及
オフラインでも対応出来るサービスがいま普及し始めています。
例えば、店舗は大型POSレジではなく、省電力なiPadレジアプリを使い、
災害時には電力を必要最小限に抑えたいところです。
キャッシュレス決済に使うiPadレジは、
大型のPOSレジと比べても電力は少ないので災害時には有利です。
モバイル決済の普及
POSレジアプリを介したモバイル決済を予備で用意するところが増えています。
モバイル端末を利用したクレジットカード決済であれば、
スマートフォンやタブレット端末のイヤフォンジャックに差し込むだけで、
カード決済を簡単に行うことができます。
店舗の自家発電機システムが無くとも、充電してあるモバイルバッテリーを
いくつか手元に置いておけば、数日間はスマホの電源も出来ます。
QRコード決済をサブで用意
QRコード決済も、災害時などで効力を発揮する切り札です。
手持ちのスマホやタブレットのバッテリー残量さえあれば、
誰でも決済を行うことができます。
やっぱり現金の方がいいの??
現金が必ずしも災害に強いとは限りません。
まず現金だと、盗まれてしまうことも考えられます。避難所の生活など、
みんなが苦しくて極限状態で生活していると、盗難なども起きやすくなります。
また災害時に現金の管理や持出しは難しいです。
東日本大震災でも、家に保管してた現金が、燃えたり流されたりしたケースがあり
現金を失ったという話もありました。
やっぱり災害時でもキャッシュレスの方が便利??
災害時でもキャッシュレス決済が便利な2つの理由として以下があります。
1.現金が引き出せる
停電の場合でも、自家発電システムを擁している店舗であれば、
(現在、コンビニやスーパーでは自家発電システム普及が進んでいます)
そのままキャッシュレス決済ができます。
また自家発電システムのあるATMがあれば、銀行のキャッシュカードや
クレジットカードのキャッシング機能を使うことで、現金を引き出すことができます。
2.紛失したら再発行、盗難被害にあっても返金処理が可能。
災害時に現金を紛失した場合、戻ってくることはほぼゼロですが、
クレジットカードならば、紛失したとしても再発行することができます。
また、盗難被害にあったとしても、クレジットカードは返金処理される可能性が高いです。
ということからも、現金、キャッシュレスどちらが正解ということはありません。
リスクヘッジのためにも、現金とキャッシュレスの併用が大切なのではないでしょうか。
ちなみに、2018年7月2日に、産官学により『キャッシュレス推進協議会』が設立され、
この組織より『災害に強い決済システムの構築』の普及が掲げられました。
このことからも近年、キャッシュレス化の普及が急速に進んだのです。
現金、キャッシュレス。それぞれ特性を把握しながら備えておくことが安心につながると思います。