緊急事態宣言終了後、東京都で感染者が増加しています。
7月9日は224人もの感染者が出ました。
もちろんPCR検査の数が増えているという統計のマジックもあり、一概に感染者増加中という訳ではありませんが、減少していないことは確かなことです。
夏になると…感染拡大は収まる??
なんて思われていましたが、夏に向けて注意が必要なのが「冷房クラスター」。
ソーシャルディスタンスだけでは不十分なコロナ対策
東京都における、最近の新たな感染者を見てみますと…
ほぼ半数がホストクラブやキャバクラなどの関係者。
こうした室内での感染者が、今、各地で相次いでいます。
北海道の小樽市で6月28日、14人の感染は「昼カラ店」。
埼玉県や栃木県のキャバクラでも複数の感染者が出るなど、室内クラスターは深刻化しています。
これまでのコロナの常識として、飛沫感染を防ぐことが最重要とされており、空気感染は少ないのでは??
と思われていました。
2メートルの対人距離確保の推奨は、主要な新型ウイルス対策の一つとなってきたのですが…
しかし、世界の科学者239人は7月6日、同ウイルスが空気中で2メートルよりはるかに遠くまで広がることを示した意見書を発表。
そのため、仮に人と接触していなくても、エアコンの空気循環で感染する恐れが懸念されています。
空気感染の可能性
WHOのテドロス事務局長の発表によると、世界では1週間で新たに40万人の感染が報告されており、流行減速の兆しは見られないと指摘。
テドロス氏は「流行は加速しており、パンデミック(世界的な大流行)のピークに達していないことは明らか」と説明。
「世界の死者数は横ばいになったように見えるが、実際には一部の国が死者数抑制で大きく前進する一方で、他の国では死者数が依然として増加している」
と述べた。
飛沫や接触による感染に主眼を置いた従来の対策に加え、公共施設に換気設備などを導入するよう求めています。
WHOの公開書簡によると、新型コロナ感染経路に関するこれまでの研究で、飛沫や接触を通じたものでないとみられる感染が報告されていると指摘。
インフルエンザと同様、新型コロナも「同じ場所にいる人々が(空気中に漂う)ウイルスを吸い込み、感染し発病する可能性がある」と警鐘を鳴らした。
そもため、空気を循環させて室内温度を調整するエアコンにおいて、コロナウイルスの感染者が中にいると、接触しなくても感染する可能性は高くなるのです。
冷房クラスターの対策とは
これから夏の暑さが厳しくなりますが、施設に入る時は、しっかり換気がされてあるのか確認したいところです。
私たちが出来ることとしては、冷房をつけたうえで、すべての窓を開け換気を行いましょう。
その時、気を付けたいポイントとしては…
昭和大学医学部・二木芳人客員教授によると、空気の流れを作る事。
換気はもちろんのこと、サーキュレーターや扇風機を使って、空気を外に出すことを心がけたいところです。
しかし、換気ばかりに気をとられると、気温が上がり熱中症をおこす恐れがあります。
もちろん家族だけや、1人の時は換気をする必要はありません。