首都東京の感染者数がここ数日で一気に500人を超えました。国が発表する(かもしれない)緊急事態宣言を受けて、小池東京都知事はロックダウン(都市封鎖)をするのでは?
パリやロンドンのように普段、人や車で溢れている大都会は、ゴーストタウンのようになってしまう?
こうなると、外食産業をはじめ、様々な業種の人たちの生活が成り立たなくなってしまいます。

地震や大雨などによる自然災害の場合は、全世界で同時に起きることはなく、他の地域から多くの手が差し伸べられますが、ウイルス感染の場合は、ピーク時期の差こそあれ援助を期待できることはできません。
2011年の東日本大震災の時は15,000人を超える多くの方が犠牲になりましたが、最も被害が深刻なイタリアでは死者数は1万2428人(2020年4月1日4時時点)に達し、あの大災害に迫る勢いです。

ほとんどの人が経験したことのない状況の中、私達はどのように受け止めて、行動したらいいのでしょうか?
国として早く明確な指針を出して!それがあれば、それに沿って行動することができる。
そんな話を報道でも目にします。
その指針が例えば、緊急事態宣言ということになるでしょう。
ただ、その中身は一部法的な強制力を伴う項目もありますが、ほとんどが「要請」にとどまるようですね。
ということは、自粛するべきか、決行するべきかの判断は最終的には私達自身で決めなければなりません。
これって今と変わりないのでは?

緊急事態宣言が仮に発表され、都道府県知事が都市のロックダウン(都市封鎖)を発表したとしても、ローマやロンドンのようなゴーストタウンのようにしてしまうかどうかは、私達、国民に委ねられているのです。
また別の観点からみてみると、宣言が出た途端に過度の反応をしてしまい、特にインフラが極端な措置、たとえば列車の運行を止める、宅配業務を自主的に制限する、スーパー、コンビニの営業時間短縮または休業….となってしまうと、それこそ私たちの生活が大打撃を受けることになります。

外国では強制力を持った宣言によって、ロックダウンが行われていますが、日本はそんなことはない。
その分私たち一人一人、それぞれの業種の企業、学校がどのように現状を受け止めて、宣言が出る前から粛々と、しっかりと行動していく。
大多数の日本人は強制されなくてもそれができます。
今のところ海外と比較すると感染者数、死者数が抑えられているのは、それは日本だからです。
これは誇りに思っていいでしょう。
しっかりとこの苦難を乗り越えていきましょう。
「密閉」「密集」「密接」を避ける。
可能な限りやっていきましょう。
後手後手にならずに。