パトリック

エコ大好き日本在中15年のアメリカ人

みずな

なんでも興味津々の帰国子女

日本人で一番引越しをした人をご存知ですか??

えっ、やっぱりヤドカリですか…

ヤドカリって意外と引越ししないんだよ。
あと、日本人って言ってるからね。

いま引越しという概念を飛び越えて、好きなところに住む生活を送っている人達が増加中なんです。
本日のエコ用語「モバイルハウス」

移動できる家??でしょ。
アメリカにいっぱいいたよ。そういう人。

キャンピングカーの生活と違いはあるの??

モバイルハウスと従来のキャンピングカーとの明確な違いは、キャンピングカーは住まいではなくレジャー用として使うもの、対してモバイルハウスは小さく暮らすことがテーマなのです。

スノーピークや無印と言った大手企業もモバイルハウスの販売額が多くなっており、ちょっとした小屋ブームが起きています。

キャンピングカーといえば、定年後に夫婦で自由に!
みたいなスタイルだったと思うけど、なんでモバイルハウスが流行ってるの??

ブームになっている理由としては、断捨離、ミニマリズム、シンプルライフ、といった「量より質」の考え方が、小さな家にも通じるというわけです。

日本人は戸建て、マンション購入が定番だと思っていますよね。

何千万の住宅ローンを組み、ローン地獄に陥りながら、生活でほとんど使わないスペースのためにお金をかけるのはもったいないって考えね。

そのローン地獄っていう表現は余計だけど。

あといつでも移動できるってのも、ネット環境だけで仕事出来る人にとっては魅力的かもね?

暮らし方の選択肢を広げてくれる可能性を大いに秘めてますよね。

私も始めようかな。
でも、実際、建築の費用ってどれくらいかかるの??

ドキュメンタリー映画「モバイルハウスの作り方」の監督で、建築家で作家の坂口恭平さんを例にしますと、2011年に建てたのは、

3畳の室内を持つモバイルハウス。

材料はすべてホームセンターで購入し、費用は26000円でした。

えっ、タバコ一か月我慢すると念願のマイホーム??

お小遣いがほぼタバコ代で消えるサラリーマンか!
しかも随分ヘビースモーカーだな。

26000円というと、それは無人島での話ですか??

場所は住みたい街ナンバー1の吉祥寺!の…駐車場。
賃料26000円です。

駐車場はありなんですね⁉
でも、行政的な費用が色々とかかってきますよね。

モバイルハウスには車輪がつけられ、土地に固定されていないので建築物とは見なされないそうです。

だから固定資産税もかからない。
また、車輪がついていて道路交通法では軽車両になるが、 実際に道路を走らせるわけではないので、車検や自動車税も不要と言います。

でも住むうえで、インフラを使うことはありますよね?
電気、水道、ガスとか…

都市部に限っていうとそれもさほど必要ないかもです。

坂口さんによりますと、家という空間を極限まで広げ、
都市空間全体を生活要素ととらえればいい。

トイレ、水場、コインランドリー、コンビニはたくさんあり、図書館や公園など公共施設をもっと活用すればいい。

ホテルのラウンジやカフェは冷暖房完備でフリーWi‐Fiもあり、電源も使えるようになり不自由しないそうです。

坂口さんは節約のためではないもだけど、若年層の所得が減っている現状、今後、モバイルハウスは増えそうですね。

あと災害時の仮設住宅としても活躍しそうだから、気軽に住める場所を作っておくてのもいいかも?
でもデメリットもあるよね。

先ほど駐車場と言いましたが、どこでも貸してくれる訳ではなく、あと修繕費がかかったり、場所によって、ライフラインも必要になる事があったりと、一般的なアパートよりも大変なことが多いと思います。

ぶっちゃけなこと言ってもいいですか?
キャンピングカーで良くねえ??

という訳で本日のエコ用語は「モバイルハウス」。

移動できる家で、小さく生活を送るブームの事でした。