昔の部活動といえば、水飲むな!!という
かなり危険な教育がありましたよね。
40代以上の方なら経験があると思います。
では、人間が水無しで生きられるのは何日かご存知ですか?
3日ほどと言われています。
人間の体は約90%が水分でできています。
体の水分が足りなくなると、
内蔵の機能調節をうまく行えなく障害が出てくるからです。
一日でも体内で水が不足すると、体に変調をきたし、熱中症や脱水症状などと
いった症状が現れ、最悪の場合死亡します。
災害や事故が、食べるものがない状況になったら・・・。
食べ物よりまずは水です。
例えば、大地震で生き埋めになったフィリピン人の男性は、
自分の尿や負傷した腕から流れる血液をなめて命をつなぎ、
14日目に救出されました。
雪山で遭難した日本人男性も保護されるまでの12日間、
雪で喉の渇きを癒し、凌いだという例もあります。
食べなくても2週間くらいは生きられます。
そのため、水は命の次に大切なものなのです。
目次
水を確保する方法
水なんてどこにでもありそうじゃない??
なんて思う方もいると思いますが、
サバイバル状況下では、水の確保は予想以上に困難な場合が多いです。
外にある水。探し出していま飲めますか??
水でも雑菌や寄生虫が存在していたり、化学物質で汚染されていることもあります。
もちろん、泥水など不純物がある場合には、ろ過や煮沸などを行わないと
飲み水として利用する事は出来ません。
レベル1 青草を利用して水を確保する
前提として、天気の良い日に行う必要がありますが、
必要な道具はビニール袋と青草だけなのでとても簡単。
ちなみに雨の日は出来るだけ、雨をキャッチできるものを準備したいです。
- 青々と瑞々しい草をビニール袋にたくさん詰め込みます。
- 次に太陽光が当たる所に置く
- 待ちましょう。放置しておくだけで袋の底に草から蒸発した水分が溜まります。
※時間がかかることがネックになりますが、体力を温存しておきましょう。
同様に、竹からも水を得ることができます。
- 青竹の先端を大きく曲げる
- 竹の先端を切り、その下に容器を置く
- 一晩たつと夜の間に滴り落ちた真水がたまる
レベル2 朝露を集めて水を確保する
- ひざ下にきれいな布やタオルを巻きつける。もちろん手で行ってもOK
- 朝露にぬれた草むらを歩き回り、布にしみこんだ水分をしぼりとる。
※布はなるべく水を吸収しやすい物
※大人であればおよそ30分で500ml程度の水が溜まる
晴れた日の早朝であれば草についた朝露を集めましょう。
とはいえ、湿気が多い季節限定となるのがネックです。
レベル3 泥水や濁った水で飲料水を確保する
- 底を切り取ったペットボトルを、さかさまにしてつるす。
- そのペットボトルの中に小石・木炭(焚き火の燃え残り)、砂か小砂利、丸めたバンダナの順番で入れる。(一番下が小石、バンダナが一番上)
- フタに小さな穴をあける。
- 濁った水を入れる。
- たまった水を約10分間煮沸して、飲み水にする!
レベル4 海水で飲料水を確保する
海水って飲めるのでは??
いやダメです。海水を飲んでは死を近づけます。
水には「浸透圧」という特徴があり、海水が体内に入ると、
浸透圧によって細胞内の水が塩分の濃くなった血液中に流れ出し、
細胞は脱水状態になり死に至ってしまうのです。
⇒こちらは、「ピンチ!!水が無い状態??やってはいけないこと6のこと」をご覧ください。
・海水を蒸留する方法
前提として加熱と冷却する装置が必要ですのでレベルが高いです。
とはいえ、太陽光でも不可能ではないので、試す価値はありそうです。
- 十分大きなたらいを用意し、その真ん中にコップを置きます。
- 次にたらいの中に、コップが浮き上がらないように浅く海水などを入れます。(コップには入れないでください)
- たらいの上に透明のビニールシートを被せ、コップの上にある部分に石などの重しを乗せます。
- 後は日当たりの良い場所に置くと、僅かずつコップに純水が溜まります。
火が起こせる場合は、もっとスピーティーに出来ます。
蒸留した水は空気が触れないようにし冷暗所で保存します。
日持ちはしないため少量つくって、その日のうちに使い切ること。
レベル5 雪で飲み水を確保する
- ボールや鍋に雪の塊を入れます。ボールや鍋が無い時は、板やダンボールを使い皿を作ってその上にビニールシートを置く。
※沸かす時は蒸発をそのままにしないこと。蓋があればしましょう。 - その上に雪を載せる。
- 溶けた水を容器の中に集める。
この時、雪の中に小石を入れるとさらに溶けやすくなります。
雪の中に小石を入れるとさらに溶けやすくなりますが、
雪山限定となるため、レベルは高いかもしれません。
日本では冬の季節の東日本では可能になりますので、一度試してみるもの手。
レベル6 濁った川や池から飲み水を確保する
濁った川でも諦めないでください。
- にごった川や池のそばに穴を掘ります。
最初はにごった水が出ますが、時間が経つと澄んできます。 - 底を切り取ったペットボトルを用意します。
- ペットボトルの中に小石・木炭(焚き火の燃え残りなど)、または砂か小砂利、丸めた手ぬぐい、タオルの順番で入れます。
(例:一番下が小石、タオルが一番上) - ペットボトルを逆さまにし、フタに小さな穴をあける。
- 濁った水を入れる。
- たまった水を約10分間煮沸して、飲み水にする!
レベル7 魚から水分を確保する
- 魚の脊髄の周りには、塩分の比較的少ない体液が蓄えられています。
- 魚を丸ごと食べるか、脊髄の周りの体液をすする事で水分補給になります。
レベル8 尿から水分を確保する
- 地面に大きな穴を掘る(出来るだけ湿った土が露出するまで)
- 真ん中に容器を置く
- 尿を容器の回りにする(容器には絶対に入れないように)
- 夕暮れになったらビニールシートを穴の上にかぶせる
(飛ばされないようにコーナーに石を置く) - 水受けの容器から10~20cm離れるように真ん中に石を置く
- 昼間の日照時間に太陽光線によって尿を土から蒸留させる
レベル9 飲める水がある場所を探す
人間にとっても水は必須ですが、生物にとっても水が欠かせないのです。
つまり、生物のいるところに水有りといえます。
・1級の水に生息する生物
ザリガニ、エビ類が生息している水は、そのまま飲んでよい。
・2級の水に生息する生物
昆虫の幼虫が生息している水は、沈殿やろ過などの方法で浄水しなければならない。
・3級の水
カワニナ(巻貝の一種)、カタツムリ、
蛭【ひる】などが生息している水は、
沈殿、ろ過、煮沸等の処理でも飲むことができず、
化学処理が必要となる。
・4級の水
トンボ、蛾やハエの幼虫
レベル10 バナナの木から水を確保する
そもそもバナナの木が沖縄以外、日本にないですよね。。
- バナナの木を下から30cmくらいのところで切る
- 切り株をボウルのようにくりぬく
- 虫が入らないようにカバーをかけておく
- 一晩たつと地中から吸い上げられた水がタップリとたまっている