新型コロナウイルスの影響で混乱が広がり、世界の人々は、外出を自粛しコロナの終息を待つ日々を送っていますが、家に閉じこもるのは辛さを伴います。
私たちは、いつまで隔離状態を維持する必要があるのでしょうか。
パンデミックはいつピークを迎えるのでしょう。
2,3週間とは言われていますが、世界の都市では外出許可を延長しているところもあり答えはありません。

いま、判明している事実からしか対処しようがないのが現実ですが、現在分かっていることとして、主に以下のことがあります。
・高齢者ほど新型コロナウイルス感染症による死亡率が高いこと
・若者は感染してもまったく症状を示さない可能性があり、若者は気付かないうちに高齢者に新型コロナウイルスを感染させてしまう可能性がある

キーワードは、高齢者と若者。
本日は、イギリスの研究チームが分析した結果をご紹介。
巣ごもり生活が続く中で気を付けたいことをまとめています。

高齢者の死亡率の高さはまだ未解明

「高齢者ほど死亡率が高いことはわかっていますが、その理由はまだ解明されていません」。
エモリー大学医学部の上級副学部長であるカルロス・デル・リオによりますと、例えば、高齢者のほうが呼吸器系が弱いことから、肺炎などの病気に罹患した結果として高齢者の死亡率が高くなっている可能性が考えられる。

特に被害が集中しているイタリアでは、世界で最も多くの死者を出しています

 

なぜイタリアで感染が拡大したのか??

いま世界中の話題は、なぜイタリアで感染爆発が起こったのか?
ということ。

中国の感染者数は政府のコントロールがあるため、正式な患者数、死亡者数が特定できない状態になっています。
そんな中、イタリアがいま世界で一番、患者数が多く、死亡率が高くなっています。

オックスフォード大学の研究チームの新しい論文
「新型コロナウイルス感染症の感染拡大と死亡率」
イタリアにおいて被害が拡大した理由の論文によると、イタリアは高齢化率23パーセントを超えており世界2位の高齢化率。
合わせて「若者が祖父母などの高齢者と頻繁に交流する傾向」の2つがあげられています。

 

高い高齢化率と実家暮らしが影響した可能性

イタリアの若者は高齢者と多く交流する傾向があります。
若い人たちは、両親や祖父母と一緒に田舎で暮らし、ミラノのような都市で働くために通勤するスタイルが多く、これが感染拡大の一因と言われているのです。

論文の著者によりますと、都市と実家の間の頻繁な行き来が、新型コロナウイルスの「見えない」感染を悪化させた可能性があると主張。

都市部で働いたり遊んだりする若者が、大勢の人と交流する場で新型コロナウイルスに感染し、それを家に持ち帰っている可能性があるのです。

また、イタリアでは、世界に先駆けてロックダウンを実行しました。
その都市封鎖の噂が広まった頃、都心部から地方へ脱出する人が多く、それが、ウイルスをまき散らす結果になったのです。

 

高齢者の隔離だけが重要ではない

現在、日本の都市でも外出の自粛が要請されていますが、必ずしも、自宅にいるだけが重要というわけではありません。
自宅でも、外出時で要請されている社会距離感も考える必要があります。
毎日生活している人にとっては苦痛を伴いますが、例えば、都市部がロックダウンした場合、日本では非常事態宣言が出されたとしても、罰則はありません。

そこで、都市部から離れて実家へ帰省する方も多く想定されます。
その際、自らが発生源になる可能性があります。

特に地方では、高齢者が非常に多く、一緒に暮らしている家庭も多いです。
拡大を避けるために社会距離戦略がより一層重要になるのです。
終息するまでは、両親や祖父母とは電話で近況を交換するにとどめたほうがいいと思われます。