海を流れるゴミといえば、レジ袋やプラスチック製品、ペットボトルなどをイメージしますが、マイクロプラスチックのように目に見えないゴミとして、意外に多いのが、コンタクトレンズなのです。

コンタクトレンズはどこに捨てていますか?

 

日本で4人に1人が利用しているコンタクトレンズ。その販売総数は年間約35億枚で、7割の人が使い捨てを使用しています。
使い終わったあと…

あなたはコンタクトレンズどこに捨ててますか??

なんと、使用済みのコンタクトレンズをゴミ箱には捨てず、トイレや洗面台など、ごみ箱以外に捨てる人が5人に1人の割合でいると言います。
また、最近はカラーコンタクトが、ファッションアイテムにもなっており、化粧を落とす流れの中で洗面台に捨てる人が増えているようです。

水に流すとどうなるのでしょう?

ご存知のように、ハードコンタクトレンズの原料は酸素を通しやすい特性を持ったプラスチック。
ソフトコンタクトレンズは、水分を含んでやわらかくなる性質のプラスチックが原料です。

それは、海水中に漂うマイクロプラスチックとなり海を汚染していることになります。
さらに、使い捨てのレンズだけではなく、レンズを入れる容器もプラスチックで、プラゴミを増やす原因となっています。

世界の海に存在するプラスチックごみは1億5000万トン。
今後、さらにジャンボジェット5機分の重さにも相当する800万トンが、毎年新たに流入していると推定されています。

海洋汚染が進む原因に!

プラスチック汚染について調査を行っていたアリゾナ大学研究チームの一員が、ふと、ある時に気になったことがありました。

それが…
「捨てたコンタクトレンズはどこに行くの??」
この疑問から、プラスチック問題という観点から調査を行うことになったのです。

【アリゾナ大学の調査】
アメリカでコンタクトレンズを利用している人の15~20%が、使用後のレンズを流しに捨てていることが判明。
アメリカでコンタクトレンズを利用している人は4500万人。
この数から計算すると1年間に18億~33億枚のレンズが下水に流されています。
これは驚くことに、2万~2万3000kgの量。

さらに、研究チームは素材の異なる13種類のコンタクトレンズを使って、下水に流された後どのようになるか追跡。
その結果、コンタクトレンズは下水処理によって、

マイクロプラスチックと呼ばれる微小サイズになることが判明。
ご存知のように、このマイクロプラスチックは消えてなくなることはなく、目に見えないほどのサイズでそのまま海を漂います。
そして、魚たちがエサと一緒に食べ、そして巡り、プラスチックを食べた魚を人間が食べているのです。

日本人はどれくらい流しに捨てている

透明で薄くて小さなコンタクトレンズ。「1回くらい、いいか」などと、つい思ってしまうこともあるかもしれませんが、積もり積もれば相当の量の海洋ゴミになります。
使い終わったコンタクトレンズは必ずゴミ箱へ捨てましょう。

回収が進むコンタクトレンズ業界

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例えば、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)では、ソフトコンタクトレンズの無料回収やリサイクルを開始すると発表。
1000軒の眼鏡店に専用の回収箱を設置をスタート。

また米ボシュロムも米国、カナダ、オーストラリアなどで同様の回収を進めています。
また、他企業も協力している動きがあり、イギリス国内に約650店舗あるブーツ・オプティシャンズは、J&Jのアキュビュー・コンタクトレンズのリサイクルプログラムに協力し、専用回収箱を配置しました。

あとがき

日本でもコンタクトレンズのゴミ削減の動きは加速されており、レンズを入れる容器が、以前と比べて小さく薄くなっています。
目に入れるものなので、過剰包装は仕方ない部分もあると思いますが…
プラスチックが少なくなるのは良い事だと思います。

個人的には、カレールーの容器もまだ改良の余地が大きいと思います。
使いやすいように仕切られていますが、アイスの最中の容器のようにプラスチックが無いものや、フレーク状のものが、もっと登場するのがゴミを減らす一歩と思いました。