年間420万人もの人が大気汚染によって命を落としている現実があります。

しかし、コロナ対策によってロックダウンされたおかげで、空気を取り戻した地球。

フランシスコ教皇は
「今回のパンデミックは人類が地球を粗末に扱ったことに自然が反応した」。
また「神は常に人の過ちをお許し下さるが、自然はけっして許さない」と言及。

新型コロナによって、綺麗になった地球ですが、大気汚染が新型コロナウイルス感染者にとって「最も重要な死因のひとつ」になっていることがデータから読み取れます。

大気汚染で感染症が悪化する可能性は??

【ハーバード大学T・H・チャン公衆衛生大学院の研究者による論文】
アメリカの人口の98%をカバーする約3000の郡で、大気中のPM2.5の濃度と新型コロナ感染症による死者数を分析。
その結果、大気汚染が進む地域での死亡率が高い事が判明。

PM2.5の濃度が1立方メートルあたり平均わずか1マイクログラム高いだけで、死亡率が15%アップしたと言います。

毎年420万人が命を失っている大気汚染。
PM2.5を吸い込むことによって、高血圧、心臓病、呼吸器障害、糖尿病などを悪化させるリスクがあるのです。

そのため疾患を持ち合わせることになる可能性があり、免疫系を弱体化させたり、肺や気道の炎症を引き起こしたりして、感染や重症化のリスクが上がるのです。

研究チームによると、過去20年間のPM2.5の平均濃度があと1マイクログラムでも少なければ、死者数は248人も少なかったとの推測を発表。

マルティン・ルター大学の論文

マルティン・ルター大学・地球科学地理研究所の研究。
大気汚染と新型コロナウイルスによる多数の死者が出ている地域を比較しました。

研究の対象になった国は以下の4か国。
イタリア、フランス、スペイン、ドイツ。
研究の結果、大気汚染と新型コロナの間に明らかな相関関係があることが分かったのです。

結論として、汚れた空気がよどんだ地域に、新型コロナの犠牲者が偏っていること。
例えば、イタリア北部やマドリード周辺、中国の湖北省などは、山に囲まれているという共通点があります。

よって、この地域では大気が移動しないため、汚染が緩和しない可能性が高くなっています。

イタリア、スペイン、フランス、ドイツにおける4,443件の死亡例のうち、78%にあたる3,487件は、窒素酸化物濃度が最も高い5つの地域で発生したそうです。

そのため、コロナの感染リスクは、すべての人が同じレベルのリスクではなく、大気汚染でも変わってくるのです。

 

冬を向かえる南半球の感染拡大リスク

南半球では、今後秋になり冬を迎えます。
冬を凌ぐため、エアコンの電力と同様に、大気汚染の要因となる薪ストーブによる大気汚染が心配されています。

同国環境省によると、南部で起きる大気汚染の95%は薪ストーブを原因としたものだという。
また、南米の国チリを見てみますと、上記に示した「地形」という観点から、感染拡大が予測されています。

チリの国は、アンデス山脈が汚染物質の拡散を遮断、閉じ込める形になっています。
2019年の世界大気質報告書によると、世界で最も大気が汚染された10都市中、8都市がチリにあったのです。

現在、大気汚染がひどかった首都サンティアゴは、経済封鎖のおかげで空は澄みわたっています。
空気をきれいに保てるかがポイントになってくるのは間違いないことなのです。

あとがき

コロナ収束後、経済活動を急ぐためにエコを忘れると、第二波がやってくる可能性は高まります。
いち早く、ロックダウンを解除した中国では、いま大気汚染レベルが急上昇しており、クリーンな都市が長続きしなかったのが判明しています。

コロナから学ぶことは沢山あると思います。
私たちの体、人生を守るために、一人一人の工夫がさらに大切になってくるのです。