スマートフォンの充電、1日充電しなくても大丈夫ですか?
使用年数が長くなれば、なるほどバッテリーの容量は減少し、「半日ももたない」というスマホをお使いの人も多いと思います。
日々の生活では、充電ができる環境にあれば問題ないと思いますが、例えば、外出しているときに被災し、もしスマホがバッテリーがもう0の状態だったら、助かる命も助からないことだってあります。
2019年台風によって、千葉県で大停電が起きたのはまだ記憶に新しく、そこで問題になったのが、「スマホの充電問題」でした。
家族への安否確認や、災害の情報収集、救援要請は今スマホで調べますよね。
ところが、電池切れのスマホだったら・・・
上記の千葉県では、電力が全面復旧するまで20日以上をかかりました。
停電によって、スマホの充電が出来ない場合、1日や2日程度なら、モバイルバッテリーで乗り切れそうですが、20日以上となると完全に無理になります。
さらに、情報を取るためスマホで検索するたびに、バッテリーはどんどん消費。
目次
そこで、本日は、日常から備えておきたい、スマホバッテリー対策と停電時の電源施設をご紹介します。
ソーラー式モバイルバッテリー
太陽光で発電できるソーラーバッテリーですが、過去に使用したことある人は、なかなか使えないものじゃない。
これ本当に蓄電出来てるの??
という思いを持っているかもしれません。
そのため、なかなか普及しないのが現状ですが、ここ数年その性能はアップしています。
電気エネルギーを使わないという点からも、エコにも優しいものです。
また、電源から充電するモバイルバッテリーは、放置しておくと徐々に放電します。
そのため、停電となってから、いざ使ってみると電池残量がない!!
ということも考えられます。
対して、ソーラー式は窓際に置いておくだけで、常に満充電の状態で保てます。
とはいえ、だが、冬場や梅雨時など日照が少ない時期に、停電が起きたときは、蓄電が弱まるため、完璧なものではありません。
また、スマホ用のソーラーだけでなく、小型で折りたたみ式のポータブルソーラー発電機がありますので、そちらを用意しておくのも手です。
手回し式の充電器
使用された方なら分かると思いますが、手回し式充電器は、その労力に比べ蓄電力はありません。
そのため、スマホを満タンまでと思うと、かなり疲れるため、災害時に体力を消費するのは避けた方がよく、あまりお勧めではありません。
また、スマホは安定した電力でないと、充電が難しいと言われています。
しかし、ラジオは消費電力が少ないので、手回し式のラジオを用意しておくのは良いと思います。
乾電池式のモバイルバッテリー
少し前まではコンビニでもよく見かけた乾電池式のバッテリー。
電池のため、ほぼ使い切りとなり、停電が長期化すると対応できません。
しかし、乾電池の大量ストックがあれば、長期間利用できます。
とはいえ、単3の乾電池を4本使い、スマホの50%ほどしか充電出来ないため、それこそ大量の乾電池のストックとなるため、場所に限りがある防災対策としては効率的はありません。
また、乾電池は使わずに保管しておくと、劣化するため、いざというときに使えないということがあります。
シガーソケット式USB充電器
車のバッテリーから電力を供給する充電器ですが、充電の際に、エンジンをかけることになるため、ガソリンの心配が出てきます。
災害時はガソリンが不足することが頻繁に起きる中、ガソリンの消費は避けたいところです。
この車から発電することを想定して、電気自動車へ乗り換えをされる方もいますが、停電時には電気自動車も充電できません。
ポータブル発電機
卓上コンロ用カセットボンベを使って出来る発電機。
お値段はピンキリで、安いものは1万円を切るものから、10万円のものまであります。
乾電池同様、こちらもカセットボンベを保管しておくスペースの問題が出てきます。
しかし、充電池や乾電池のように時間が経つと自然に減ることがないため、スペースに余裕がある家庭では用意しておきたいところです。
ここまでで、発電機を用意しましたが、その発電機もダメになってしまった場合は、近くの施設に駆け込むしか方法はありません。
東京以外の方は、役所に確認するなど、確認をしておくことをオススメします。
東京停電対策「緊急電源マップ」
23区の区役所では、緊急時の充電スポットを用意しておきますので、区役所までのルートを頭にいれておきましょう。
- 江戸川区役所
- 葛飾区役所
- 江東区役所
- 品川区役所
- 世田谷区役所
- 足立区役所
- 荒川区役所
- 台東区役所
- 千代田区役所
- 中央区役所
- 新宿区役所
- 豊島区役所
- 目黒区役所
- 中野区役所
- 渋谷区役所
- 港区役所
- 文京区役所
- 北区役所
- 板橋区役所
- 練馬区役所
- 杉並区役所
- 大田区役所
【市場】
- 足立市場(千住大橋)
- 葛西市場(葛西臨海公園)
- 世田谷市場(用賀)
【博物館・美術館・東京都の施設】
- 東京都江戸東京博物館(両国)
- 東京都現代美術館(清澄白河)
- 東京都美術館(上野)
- 東京文化会館(上野)
- 江戸東京たてもの園(花小金井)
- 都立多摩図書館(国分寺)
- 東京交通会館(有楽町)
- 東京都庁第一本庁舎(新宿)
- 首都大学東京荒川キャンパス(熊の前)
- 東京都写真美術館(恵比寿)
【複合ビル施設】
- 丸ビル(東京駅)
- 六本木ヒルズ(六本木)
- 表参道ヒルズ(表参道・原宿)
- 虎ノ門ヒルズ(虎ノ門)
- GINZA SIX(銀座)
- 恵比寿ガーデンプレイス(恵比寿)
- 東京スカイツリー(押上)
- テレコムセンタービル(青海)
【劇場・展示場】
- 東京芸術劇場(池袋)
- 東京国際フォーラム(有楽町・日比谷)
- 東京国際展示場(有明)
【レジャー・スポーツ施設】
- 東京辰巳国際水泳場(辰巳)
- 味の素スタジアム(調布庁舎)
- よみうりランド(よみうりランド前)
- お台場海浜公園(お台場)
- 東京武道館(綾瀬)
もしもの停電に備え、充電可能な施設を把握しておくことはとても重要なことです。
ぜひ、近所の施設をチェックしておきましょう。
あとがき
いまキャッシュレスが急速に進め、日ごろ現金を持たないという人も多いと思います。
しかし、町中が停電にあった時に、たとえ、スマホの充電ができていたとしても、コンビニではレジが動かず、ATMもストップしている状況が考えられます。
クレジットカード、スマホ決済、現金が下せないと困りますよね。
そのため、防災グッズの中に現金。
という用意を忘れないようにしたいところです。
例えば、一か月に1000円ずつ防災バッグの中に、貯金するというくらいの感覚で、少しずつ貯めて行くのも一つの方法です。