本日はいきなりクイズから!

大分県津久見市の産業といえば石灰で、今、環境問題に配慮し、紙・プラスチックの代替材料として、石灰石を使ったあるものに、世界中から注目が集まっています。

今後、世界の環境問題の救世主になる可能性がある商品とはどれでしょう?

A:吉野家の丼ぶり
B:ユニクロのTシャツ
C:マクドナルドのストロー

【答え】


C:マクドナルドのストロー

【解説】
ヨーロッパを中心に「脱プラスチック」の動きが広がっており、新商品の商品開発が激化するなか、注目を集めているのが、日本生まれの製品、ライメックス。
もうすでに、イギリス・ロンドンのマクドナルドでは、ライメックスを原料とした紙のストローが採用されており、2025年までには全世界のマクドナルドの店舗でプラスティックストローを廃止すると同時に、ハンバーガーの包装紙や持ち帰り用の容器をライメックスに変更する予定なのです。

また、「吉野家」や「いきなりステーキ」では、メニューブックに使われているプラスチックをライメックスに変更しています。

さらに、2020年の東京マラソンでは、ランナーへの給水の際に使う紙コップをライメックスにする予定なのです。

ライメックスは世界を救えるか??

現在のプラスチックは石油由来の樹脂から作られる素材で、自然に帰らないものであり、微小なごみとなって生物の体内に蓄積するといわれています。
それがいわゆる「マイクロプラスチック」となり、有害物質を吸着して魚を食べる私たちのカラダにも取り込まれる可能性があるのです。

そこでプラスチックに代わる新素材の製品化が求められるいま、日本発の新素材としてライメックスが誕生しました。
石灰石を主原料とするため、埋蔵量が十分にある国内において、100%の資源を用いることが出来ます。
また環境に害を与えず、生分解性プラスチックよりも、安く製造できるというのが大きな魅力なのです。

多くの企業の名刺がいまライメックスに

通常1トンの紙を生産するのに20 本の樹木が伐採され100 トンの水が使用されますが、ライメックスは主原料が石灰石のため樹木の大量伐採が不要で、水も使用しないのです。
名刺は、ベンチャーから大企業まで2400 社以上が利用しているといいます。

紙だけではなくレジ袋にもなるライメックス

実は日本は年間でレジ袋300億枚、ペットボトル220億本を消費しており、一人当たりのプラスチックごみの排出量は世界第2位。
プラスチックの消費大国なのです。

ようやく日本でも2020年7月からプラスチックバッグの有料義務化が始まりますが、一枚〇〇円という程度の購入価格では、エコ意識がまだ高いとはいえない日本での効果は限定的なのではと想定されます。

そこで登場するのはライメックスのレジ袋。
石灰石を主原料として50%以上含んでいますが、柔軟性があり、石から作られたとは思えないものです。

これは、リサイクルに似ている言葉で「アップサイクル」と呼ばれることで、リサイクルが元の製品より品質的に劣ったものに対し、アップサイクルは価値の高いものを作り出すというもの。

原料の石灰石の再利用率が高く、また製品の再生技術も高いため、市場に受け入れられる物として、見劣りしないものなのです。

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